写真は遠景で、正体不明の生物が牛を狙っている様子をとらえたもの。ややピンクがかった灰色の肌で、異様に細長い手脚と長い尻尾が特徴的である。
この写真を撮影した人物は、同州に住むジャック・クラブツリー氏とその妻リンダさん。3週間前、クラブツリー氏が自宅近くの山林で風変わりな生物を発見し、1週間前にリンダさんが『毛のない犬のような奇妙な生物』が近所をうろついているのを目撃。写真に収めることに成功した。
“チュパカブラ”は別名を“ゴートサッカー”とも言い、家畜や人間を襲ってその血液を吸い取るとされる。チュパカブラの目撃例はプエルトリコで発生し、メキシコ、アメリカと次第に伝播していった。外見は異様で、大きな赤い目を持ち、非常に俊敏で飛び跳ねるように移動すると言う。
だが、州の野生動物保護局に勤務していたクラブツリー氏は、この生物をチュパカブラではないだろう、としている。今までに報告されているチュパカブラ目撃証言を調査してみると、そのほとんどが疥癬(かいせん)などの皮膚病で毛の抜けたコヨーテや野犬だったことが判明しているからだ。
地元紙に写真を送ったのは半分「ジョーク」だったという。しかし、思った以上に注目されてしまって驚いた、と取材していたCNNのテレビクルーに打ち明けていた。
彼はこの生物を捕まえるべく、罠をしかけたという。捕獲できれば野生生物保護施設で治療を受けさせてやりたい、とも語っている。
しかし、テキサス州では昨年の7月にもチュパカブラ目撃証言が相次ぎ、そのうち2匹が殺害後捕獲されるなどの事例もあった。
彼の仕掛けた罠に、『本物』がかかる可能性も無いとはいえない!?