夏になると一変して走り出す馬がいます。例えば、小倉のメーン「博多S」に出走してきたトウカイルナ。全4勝中、小倉は<3010>と抜群の相性。それも7、8月の夏の小倉で稼ぎ出したもの。昨年の小倉は未出走でしたが、一昨年の小倉で連勝。それも後続を2馬身半もちぎり捨てる圧勝劇。当時、55kgを背負っていたことから、今回の53kgのハンデはなんともうれしい材料です。
休養明け3走目で走りごろ。まさに小倉夏の陣に向けて、陣営の計算された戦略が伝わってくるようです。それにトウカイルナも応えてくれるものと見ています。小倉の夏女ルナの快走!期待しましょう。
さあ、新潟ではいきなり重賞です。それも日本で唯一の直線だけの重賞レース「アイビスSD」。今年で8回目を迎えますが、この7月に定着したのは一昨年から。
で、面白い傾向を発見。一昨年1、2着したのが、サチノスイーティーとマリンフェスタで、ともに3歳牝馬。昨年、大接戦の3着だったクーヴェルチュールも3歳牝馬。そういえば3年前の勝ち馬テイエムチュラサンも3歳牝馬。3歳の牝馬が大攻勢をかけている要因は何か。総体的に夏に強い牝馬ということがありますが、それよりも4頭に共通した裸同然のハンデ51kgが、1000mの短距離戦では強力な武器となっているようです。
で、今回はたった1頭の3歳牝馬がいます。そう、エイムアットビップです。2走前の桜花賞で速い流れの2番手につけ、0秒4差の粘り腰。思えば昨年の2歳女王決定戦・阪神JFでは、初めて後方に置かれる競馬を強いられながら、4角で一気にスパート。ゴール前先頭に立ったところを差し込まれましたが、0秒1差3着は勝ちに等しい内容でした。
GIでこれだけの実績を持つ馬が、なんと51kgのハンデで出走。昨年9月の阪神で1200mを1分8秒6のレコードで6馬身差の独走。まさしくスピードは一級品。夏の小倉デビューで暑さに強く、強気に単です。