◎ランウェイワルツ
大井のJDDで0.2秒差5着ながら前走レパードSではなぜか9番人気と評価の低かったランウェイワルツ。左回りに良績がなかったことを懸念されたのかもしれないが、内で控える形から末脚を伸ばしたレースぶりはなかなかの好内容だった。上がり3Fは勝ったアジアエクスプレスと互角であったし、粗削りな印象は否めないもののこの世代ではトップクラスの力量を秘めている。
前走内容から52キロはいかにも恵まれた印象を受けるし、本命視されている人気の古馬たちと5キロ差があればチャンス十分とみる。
OP特別2連勝中、前走の強い勝ちっぷりで本格化を印象付けたヴォーグトルネード。これまでは、大崩れはないものの勝ち味の遅さが目立っていた。しかし、年明けから徐々に末脚に迫力が増し、とくに前走は展開が向いたとはいえテンに置かれながらも短い直線だけで4馬身も突き抜けた。強かった。ハンデも57キロで止まっており、今の勢いなら勝ち負け必至。
古馬一線級と善戦歴のあるインカンテーションも地力はある。8か月ぶりの前走で馬体限ながらも好位で踏ん張り崩れなかった。3歳時にこの舞台でレパードS勝ち。夏場は走る傾向にある。札幌からの輸送は気になるが、馬体回復なら怖い存在だ。
他では、近走安定のタイムズアローか。昨年もこのレースで2着しているように、新潟コースも得意な部類。昨夏よりも臨戦過程がよく、注意の必要な一頭だろう。間隔はあいたが、先行力が魅力のタイセイスティングも当日の気配次第では穴に一考。
馬連 (10)→(2)(5)(9)
3連単 (2)(10)→(2)(9)(10)→(2)(4)(5)(9)(10)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。