勝間和代は1968年生まれ。慶応大学卒。大学に在学中の21歳で出産し、3女の母。2回の離婚を経験し、現在は独身。経営コンサルタントとして活躍し、多くの著作がベストセラーとなり、著作累計発行部数は200万部を超える。人気経済評論家としてテレビに引っ張りだこだ。一方の香山リカは1960年生まれ。東京医科大学卒の精神科医。病院勤務をへて神戸芸術工科大学助教授、帝塚山学院大学教授に。現在は立教大学教授を務めている。また大学在学中より文筆活動を始め、雑誌等に寄稿、エッセイストとしても多くの著作を持つ。
対決のはじまりは、香山が著書で勝間にかみついたことからはじまる。すぐに勝間も自身の著作で反撃。正月の特番で直接対決となった。香山が勝間の持論である「女は年収600万以上でないと幸せになれない」に対し「もっと幸せとは違うところにあるのでは?」と攻めれば「でも香山さんは年収600万円以上ありますよね」と皮肉たっぷりに発言。また、勝間がホームパーティーの招待状を香山に送付するも参加してもらえなかったエピソードが披露された。
「勝間は香山のような存在があらわれることを待っていたのではないでしょうか」と話すのは週刊誌記者。「勝間は今の自身の状態を“好調すぎる”と懸念を持っていたはずです。人気があれば“やっかみ”が生まれるのが世の常ですから。ほどよく敵対してくれる存在はガス抜きのために必要です。一方の香山も“勝間に噛みつく女”として存在が再認識され、著作の売上げが変わってくるでしょう」。
直接対決も、テレビ番組としては面白かったが実のある議論とはいえない内容だったことは否めない。両者の全面的な直接対決を期待した視聴者は肩透かしをくらった。「もはや共存関係ですからね。公の場で相手に決定的なダメージを与えることは自身にとってもマイナスです。だから、身のない議論に終始したのでしょう。ただ面白かったことは事実。二人で今年のM-1にでも出場してみればいんじゃないですか」と前出の週刊誌記者は笑った。
今後、彼女たちがどんな“仁義なき茶番劇”を演じてくれるのか注目だ。