若い男性が今女性に求めているのは「癒し」「包容力」のような母性です。そんなに私たちは母性に欠けているように見えてしまうのですかね…。と、私がちょっと愚痴をこぼしたところこのような意見をいただきました。
「最近女の人とか仕事しすぎだし、熱心すぎて怖いよ。仕事の事を愚痴ったりすると“それじゃだめだよ、もっと○○したほうがいい!”とかって、噛みついてくる感じだし」
確かに、私の周りにいる独身女性はみんな恋にも仕事にも前のめりすぎている気がします。そんな会話をしていると、「だから熟キャバっていいよなー」との声が。
「熟キャバ!? 存在は知っているけど、まさか通ってるの!?」
熟女キャバクラって、私が現役でホステスしていた時は不倫したい男性が同世代の女性を探しに出かけていく場所だったのに。熟女キャバクラにこんな若い人が足しげく通っているというではないか!
今までちょっと怖くて敷居をまたぐことのなかった熟女キャバクラ…。
「いらっしゃいませー」と案内されたそこは、予想よりも狭いハコだったため、ホステスの顔が一斉にこちらを向いた。ちょっと綺麗な近所のおばさんがたくさんいる…と、直感的に思ってしまった私。そのうち私もおばさんと言われるという事実は置いといて。
「あっっ!! ○○ちゃーん」
と、馴染みの男性客の名前よりに先に私の昔の源氏名が叫ばれた。昔同じビルで働いていたHさんだった。高級クラブのホステスから熟女キャバクラへ転落?それとも出世なのかはわからないが、久しぶりにHさんと話せて楽しかった。
昔のような彼女独特のしとやかさは失われ、気さくなおばさんみたいになっていた。そっちの方がお客様にはウケるし、自分自身も気が楽なようだ。彼女は言った。「今はね、おばさんの方がモテるのよ? 最初はおばさんだと思って油断して若い子もいろいろ話してくるでしょ。それがココ(熟女キャバクラ)にハマる落とし穴なのよぉ」
と、やぁねぇの手振りをしながら私に話してくれた。なんだろう…。怖い、おばさんパワー。これが癒しなの!? どうなんですか、若い男性諸君。
ライター:西田ひより(竹内レイから改名)
1986年生まれ 愛知県在住
元キャバクラ嬢の経験を生かした恋愛テクニックが得意
http://ameblo.jp/rei-takeuchi/