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キャバ嬢が生まれる瞬間(26)〜占い師のススメでキャバ嬢になった女〜

 相川沙希(仮名・24歳)

 女の子って占い好きの子が多いけど、私は特に好き。最初は本に書いてある占いを見る程度だったんだけど、そのうちネットの占いや携帯アプリをダウンロードして課金するようになった。当時、私はパソコンに資料をタイピングする派遣OLで、得た給料は占いに使ってたかな。でも相手の顔が見えないアプリの占いってどうしても味気なく、ちゃんと占ってもらえてる実感がないんだよね。だから面と向かって占ってもらえる人のところに行くことにした。

 その頃、私は視力低下を理由にパソコンの打ち込みの仕事を辞めた。とりあえずもうパソコンを使う仕事はしたくないなって。それで候補として浮かんだのがキャバクラの仕事。試しにキャバクラの雑誌に目を通したら、とにかく占いの広告が多かったんだよね。

 今まで私は接客の仕事をろくにしたことがないからとにかく不安だった。だから自分がキャバクラ嬢に向いているかどうか知りたくて、占い師に見てもらうことにしたわけ。雑誌に載ってた都内の有名占い師を色々回ったんだけど、その中でも印象的だったのが、紙にただ名前を書くだけで占ってくれた人。それで何がわかるんだろうって思ったんだけど、私の手をグっと握り、目を閉じて下を向きながら、しばらく瞑想しはじめた。数分後、目を開けた占い師は「あなた最近、足をぶつけたね」って言うの。確かに家を出る前、私は足をぶつけてた。でもその時、パンツスタイルだったから足のアザは見えないはず。それだけでなく「部屋が散らかっているから、ピンクのゴミ箱はもっと奥に閉まったほうがいい」と。まさに私が足をぶつけたのがピンクのゴミ箱だったから驚いたよ。もちろんそんな話は全然してない。なのに占い師は見抜いたわけで。

 この人は信用できると思った私は、自分がキャバクラ嬢は向いているかも聞いてみた。そしたら「あなたは人と接する仕事が向いている」と。だったらもうキャバクラ嬢になるしかないでしょって感じで、今はバリバリ夜の世界で働いている。まだ経験が浅いけど、また人生に行き詰ったら、その人のところへ相談に行こうと思ってます。

(取材/構成・篠田エレナ)

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