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「格安年間パス」がアダ 乱痴気神戸大学生が“出禁”になった大阪USJのジレンマ

 先ごろ、神戸大学の男子学生がテーマパーク『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(以下USJ=大阪市)で迷惑行為を繰り返した件で、学生たちは入園禁止処置に続き大学からも処分された。
 「彼らは人気アトラクションの『ジュラシック・パーク』に半裸で乗り込み、安全バーを押し上げて立ち入り禁止ゾーンに飛び移ったり、『ウォータースライダー』ではボートを転覆させ運行をストップさせるなどやりたい放題だった。一般客から苦情が殺到してUSJが調査に乗り出し、今回の処分となったのです」(社会部記者)

 しかし、意外なことに、これに反発する声も聞こえてくる。
 「若いんだからバカはやるでしょう。何か起こったら自己責任。それがわかっていればいいんじゃないですか? あれぐらいの悪ふざけは他の入場者もやっている。彼らだけ悪者にされるのは気の毒だ」(常連客)

 それにしても、神戸大学生の騒動直後、別の大学の女子学生も、禁止されている飲食物の持ち込みがツイッターにより発覚し、大学から処分を受ける始末。
 こうした迷惑行為の増加には、USJの「年間パスポート」が影響しているとの見方もあるのだ。
 「USJのチケットはTDL(東京ディズニーランド)とほぼ同額の6600円。しかし、年間パスポートになるとTDLが5万2000円なのに対し、USJはその半額以下の1万5800円。そのためUSJの入場者は、年間パスポート利用によるリピーターが圧倒的に多い。3回行けば元が取れる価格設定なので、マナーの悪い客の遊び場になるのはある意味必然ですよ」(観光雑誌ライター)

 地元紙記者は説明する。
 「低価格年間パスポートは、入場者の伸び悩みに苦慮した頃に設定され、その後の入場者増に大いに貢献しています。しかし、今回のような迷惑客を生み出したのも事実で、今年は年間パスポートの値上げも噂されています」

 客にとっては値上げが最も迷惑な話だ。

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