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NHKのシンプルな動物番組、“ワイプ使用”で非難殺到! 大物芸人も訴える「ワイプ不要論」

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北斗晶

 2月24日放送の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(NHK)で、番組は新たな試みとして芸能人のワイプを追加した。今回のゲストはアンガールズと北斗晶。3人はワオキツネザルを5年にわたり追跡したVTR「仁義なき“女の戦い”ワオキツネザル」を鑑賞し、リアクションを見せた。

 しかし、ツイッター上ではこの試みに「ワイプとかいらない」「集中できない」「良質な動物番組を観たいのに民放の悪いとこを取り入れたクソ番組にするなら受信料じゃなくてスポンサー探してくれないかな?」「他人の感情抜きに淡々と動物の世界を映してくれるのが好きだったんだけどな」「タレントいるとリアクションに時間取られて情報量減るから見応えもなくなる」「スタジオゲストの芸能人を入れるようになっちゃって違和感しかない。こういうのいらないんだよなあ」「もう見ない」などと、試みを「改悪だ」と批判する声が殺到し、炎上している。

 この番組に限らず「ワイプ不要論」はネット上では根強く、「VTRに集中できない。必要ある?」という意見は多くみられる。もともと「ワイプ」とはVTR映像を流している間に、スタジオにいるタレントの表情を画面の端に映し出す技法のことで、30年ほど前に始まったとされている。ワイプはタレントがたくさん出ている「お得感」を視聴者に得てもらうため、また制作側の「有名人を起用しているのに、出演時間が短いのはもったいない」という理由もあり作られたと言われている。

 視聴者だけではなく、「出る側」である芸能人からもワイプを批判する声はある。

 2015年6月放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)では、司会の明石家さんまがテレビ画面の端に映し出されるワイプが嫌いなことを明かしている。さんまはほかの出演者たちに向かって「ワイプを利用するの禁止な!」と同番組でのワイプ利用を禁じ、さらに「俺、それでなくてもワイプ大嫌いやからな!」と言い放っている。

 他にも同様の声はインパルス・板倉俊之からも。2018年2月放送の『ゴッドタン』(テレビ東京系)で板倉は「(収録中に)リアルタイムでワイプに抜かれてる人が映るヤツありません?あれが僕だったら、ワイプで抜かれて自分の顔が映ってたら恥ずかしいんですよ。臆面もなく自分がモニターに映ってるのに、大きなリアクションを取ってるやつとか、どういう家庭環境で育ったのか…」と必死にテレビに映ろうとする共演者に呆れたことを告白している。

 さらに板倉は「ワイプ自体いらないと思うんですよ」と主張。「せっかく、作品性の強いVTRなのに、ずっとテレビ画面の端にワイプで芸能人の顔が出てると気が散るんですよ」とテレビ番組の演出に毒付いていた。

 今回の炎上騒動で視聴者の意見がハッキリと示されたワイプ問題。番組サイドにその声が届くことを願うばかりだ。

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