筑紫氏の降板理由について、在京キー局の編成マンは、こう語る。
「昨年から水面下で“筑紫降ろし”の動きがあったが、筑紫さんが首をタテに振らないため、局側も決断できないできた。しかし、ここ数年、視聴率は1ケタ台が続いている。筑紫さんに以前のようなキレが見られなくなった。早い話がトシなんですよ。視聴者に飽きられているんです。こういう状況ではTBS側も決断せざるを得ないでしょう」
TBS関係者によると、7月の番組改編では平日の夜のニュース番組をリニューアルする可能性が高いという。「NEWS23」は筑紫氏をメーンキャスターに据えて1989年にスタートした。筑紫氏は53歳。キャスターとして一番“アブラ”が乗っていた年齢だ。それから18年。筑紫氏もトシをとった。数年前から、「筑紫さんの言っている事がハッキリしないから聞き取れない」「インタビューでもズバッと核心に触れていない。筑紫さんは、どうなっているんだ」とった声が多くなっていたという。
「やはり、トシということでしょう。画面を見ていても覇気とキレがありません。ニュースに対するコメントでも、なぜかモターッとしている感じです。これでは、“今を切り取る”テレビのキャスターとしては失格でしょう」(放送評論家)
実は今回の都知事選で、民主党は筑紫氏を擁立しようとしたが、結局、ご破算になってしまった
「筑紫さんは、民主党から打診された時、どうしようかと迷ったようですよ。情勢を分析した時、やはり石原慎太郎氏のほうが強いということになり、落選したらキズがつくといことで断念したようです」(政治部記者)
都知事選には出なかったが、7月降板の後、参院選に出馬するという情報も浮上している。