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マツタケ密売事件取引文書が示す「北朝鮮裏金作り」の闇実態

 北朝鮮産マツタケの不正輸入事件で、『朝鮮総連』の許宗萬議長の次男、許政道容疑者(50)らが逮捕されたが、その取引文書には「将軍様の意向」との記述があったとされる。要は国家的不正が明白なのだが、その裏には思わぬ経緯があったと見られている。
 公安関係者が言う。
 「在日朝鮮人のための金融機関だった朝銀信用組合、いわゆる朝銀は日本国内に38組織あったが、ズサンな経営で'97年から'00年初めに大半が破綻した。その朝銀を陰で操り財布にしていたのが、朝鮮総連と許宗萬議長。破綻を見越しながら、その間際に某朝銀から120億円を北へ闇送金したのです。その理由は、見返りに『北朝鮮で獲れるマツタケの販売権利を総連に委ねて欲しい』と時の最高実力者、故・金正日総書記へ嘆願。それが認められ、文書化されたというのです」

 ちなみに、北朝鮮のマツタケは北部咸鏡北道の山林に豊富で、北の外貨獲得機関である朝鮮労働党39号室が管轄し、収穫は軍人が行っているという。
 また、「北のマツタケは大きくて、香りもいい」(食品関係者)ことから、北に対して経済制裁(輸出入の禁止)を行う前の'05年には、公式ルートで年間17億円ものマツタケが日本に輸入されていたのである。
 「ただ、その経費と輸送費は朝鮮総連傘下のマツタケを扱う食品業者が分担し、純益の半分が朝鮮総連に。そして残りは金一族に配分されていた。つまり、経済制裁が行われる前から金一族の秘密資金となっていたのです」(同)

 もっとも、今回の摘発で驚くのは、'06年に日本政府が行った経済制裁以来、日本にマツタケを密輸していた朝鮮総連の手口だろう。
 「総連は中国の上海や瀋陽を経由し、中国産マツタケと偽装して日本に輸入していたのです。ただ、日本政府が一枚上。政府はこれを知りながら見て見ぬふりをしてきたが、拉致問題が暗礁に乗り上げたために、摘発の制裁を加えたのです」(社会部記者)

 その摘発姿勢は良し。だが、この騒動で秋にはマツタケが高騰するかも。

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