でも草食系男子? っていうのかな。気に入られてたとは思うけど、迫ったり誘ったりっていうのが全然ない人だった」ため、店外デートの大半は同伴。たまにアフターをしても、食事をするだけという、ほとんど友達付き合いのような感じだったそうだ。お互いに恋愛感情のないような関係だったので、「ぶっちゃけいいお客さんだったし、楽だった。もし口説かれたりしてたら、あんなに外では会わなかったと思う」と語るねねさんだが、ではなぜ、自分からホテルに誘うことになったのか。
その日は、アフターで焼肉を食べに行った。いつもなら、食べ終わったところで別れ、漫画喫茶で朝まで時間を潰すねねさんだが、「次の日の昼間に、池袋で用事があったのね。家に帰るのは面倒だったけど、どうしてもシャワーは浴びたかった」のだとか。食事中に事情を聞いていた彼は、タクシー代を渡そうとしてくれたそうだが、「帰りの方向がバラバラだし、普通のサラリーマンだったから申し訳なくなっちゃって。それなら一緒に泊まっていこうって、誘っちゃったの(笑)。この人だったら、もしかしたらなんにもしないかもって思ったのもあった」のだが、さすがの草食系男子も、いざとなったらヤルことはヤッたそうだ。
その後、何度かアフターをし、彼はそのたびにホテルに誘うようになったが、「もちろん、毎回断わってた。そういうつもりじゃなかったし、なんか調子に乗ってる感じでイヤになっちゃってたし」そんなことが続くうちに、いつしか店にも来なくなってしまったという。
彼にしてみればラッキーなアフター体験だったはずが、もしかしたら、エッチがヘタでフラれたというトラウマを抱えてしまった可能性もある。棚ぼたの幸運には、思わぬ落とし穴があるかも、という教訓かもしれない。
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