「モテない男子高校生がある日理科室で見つけた女の子は、ロボットだった」
これだけ聞くと、マンガなんかでよくある設定のお子様ドラマのように思ってしまうけど、そこは木皿泉。ぜったいにひと口では言い表せない、とんでもないストーリーが展開するはず。
どうもご夫婦らしい男女二人の共同脚本家の木皿泉。年齢は60才代で、フジテレビ系の『やっぱり猫が好き』という大ヒットした深夜のドラマで名前が知られるように。チャッピーは『猫』は未見なんだけど、それからずい分経って放送された日本テレビ系の『すいか』というドラマは好き。小林聡美や浅丘ルリ子などの女性キャストが出てきて深〜い内容でいろいろ学ばせてもらったわ。それから2年ぐらいして、亀梨くんの数少ないヒット・ドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)を脚本。これも不思議なドラマだったけど、それよりも同局が松山ケンイチを起用して大ゴケした『セクシーボイスアンドロボ』。これ、視聴率は低かったけど隠れた名作。まったくもって意味不明な前半から、練りに練った後半に引き込まれる、日本には数少ないタイプのドラマね。ある事情で1作が放送できなかったから、再放送で放送したら、みんな絶対見るべきよ。
そんな期待の脚本に乗っかった、人気モノ過ぎる二人の若手キャスト。特に演技も上手くない事は分かっているので、何もひねらず、ありのまま役を演じてほしいわ。そして驚く事にドラマ主題歌は、今年7月に『素晴らしき日常』でメジャーデビューしたばかりの新人アーティスト・高橋優が担当。(題名『ほんとのきもち』。)既に東京メトロのCMやあらびき団のエンディングとかで流れているから知っている人も多いと思うけど、思ったとおりの「ほんとのきもち」をそのまま歌うこの人の歌って、それこそ主役の二人と同様「ありのまま」っていう気がするんだけど…。(チャッピー)