その彼は、私より5歳年上の会社員でした。これまで私は束縛の激しい男とも付き合ったことがあるのですが、彼の場合、友達と飲みに行っても、うるさく言いませんし、わりと自由を与えてくれました。そんな彼に1つだけ言われていたのが、脱毛サロンには絶対行かないこと。
彼は、毛の剃り残しが誰よりも好きな男だったのです。例えば、脇も完全に綺麗にすることは許されず、ジョリジョリと少し残った部分を、いつもベッドの上では執拗に愛撫していました。
そこまでならなんとか大丈夫だったのですが、ある日、彼に言われて鼻毛ワックスをした時のこと。市販のブラジリアンワックスをレンジで数分温め、スティックに付けた後、それを鼻に入れて数分後に引っこ抜けば、大量の毛を取ることができるのです。でもその後、彼はスティックの先の丸いワックスから、ウニのように飛び出す大量の私の鼻毛部分を、まるでチュッパチャプスのようにペロペロと舐め始めたのです。このおぞましい光景を見たときは、さすがに鳥肌が立ちました。
彼によると、尖った毛は、舌に当たると気持ちがいいため、舐めるのを止められないと言っていました。また、誰でもいいわけでなく、好みの女性の毛しか舐めたくないのだとか。
でも、“こんな人が恋人なのは嫌だ”と思うようになり、すぐに別れましたけどね。
写真・zolliker