酒井容疑者の4日午後以降の足取りは全くつかめていない。携帯電話の微弱電波が山梨県身延町で検知されてから、電源を切ったままなのか。二度と電波がキャッチされることはなかった。
そうした中、7日に逮捕状が出たためマスコミの“追跡劇”は激しさを増した。酒井容疑者が同県内にある宗教団体「真如苑(しんにょえん)」の施設に潜伏しているとの情報があり、現地にテレビや雑誌、新聞記者ら約100人が集結。しかし、施設関係者は「ここには絶対いない」などと断固否定した。
ところが一部報道によると、施設内から出てきた女性が「(酒井容疑者が中に)いますよ」と答えたという。
警視庁は山梨県に捜査員を派遣し、山梨県警と連携して行方を捜している。酒井容疑者が本当に施設内にいるのであれば、身柄確保は時間の問題といっていい。
一方、酒井容疑者は国内にはいないとの見方も浮上。家宅捜索されればブツが見つかり逮捕状が出るだろうと先読みし、海外に逃亡した可能性があるという。
「山梨が酒井容疑者の実父(故人)が住んでいた“ゆかりの地”であることは間違いない。しかし、東京からなるべく人目を避けて車で移動する場合、山岳ルートで関西方面に抜けられる都合のいい場所でもある。その先には国際空港が2つありますから」(事件ジャーナリスト)
東京→山梨→の先には愛知・中部国際空港と大阪・関西国際空港がある。4日の山梨県内から逮捕状が出た7日午前までの期間に“高飛び”する時間的余裕は十分あった。ただ、酒井容疑者は有名人であるほか「失跡」が大々的ニュースになっていた。夏休みで賑わう空港に行けたかどうかは疑問が残るところだ。
夫・高相祐一容疑者(41)が「社長」と呼ぶ男性の車に同乗して姿を消した酒井容疑者。そのときの服装はサングラスにフード付きの上着だったとされる。いまもその変装スタイルでどこかに隠れているのだろうか。