週末は雨予報で道悪馬場の巧拙が勝敗を左右しそうだが、やや重程度ならコスモラピュタ(跳びが綺麗なため理想は良馬場)の逃げ切りが決まりそう。
成績にムラがあるのは逃げ馬の宿命だから悲観することはない。そのかわり、自分の型に持ち込んだ時は菊花賞(10年)4着をみてわかるように、重賞でも闘える実力の持ち主。トップハンデ57キロは伊達ではない。もうひとつ、不振の原因は肝心の調子に問題があった。しかし、放牧(約5か月間休養)効果は大きく、状態は休養前と雲泥の差。となれば、初勝利を挙げた減の良い福島コースで華麗な逃亡劇を演じるシーンは十分だ。
相手は、バイタルスタイル。裸同然のハンデ51キロは魅力だし、番手マークでコスモラピュタと“行った行った”がある。自己条件に戻ったアイノカゼの先行力も不気味。
◎7コスモラピュタ
○1バイタルスタイル
▲9アイノカゼ
△3ニシノメイゲツ、6ケニアブラック
☆福島10R「さくらんぼ特別」(芝1200メートル)
実力馬のボストンエンペラーが淀屋橋S16着のリベンジを果たす。
前々走のアクアマリンSを休み明け(18キロ増)でクビ差2着と激走した反動、いわゆる2走ボケが出たもので度外視して大丈夫。惨敗直後だが、約2か月間かけて立て直しをはかり反撃態勢は整っているし、降級でチャンスは大きく広がった。差し切りが決まる。相手は、もう一頭の降級馬アポロノカンザシと、コース巧者で上がり馬のヤマニングルノイユ。
◎2ボストンエンペラー
○9アポロノカンザシ
▲11ヤマニングルノイユ
△1キョウエイバサラ、5ラフレーズカフェ
☆福島9R「開成山特別」(芝2600メートル)
強敵が抜けて、ヒールゼアハーツにチャンス到来。
降級戦の前走は上位2頭が強かったが、4着は5馬身差突き放している。福島コースは初めてだが、器用に立ち回れるセンスの持ち主だけに心配無用。普通に走ってくれば結果は付いてくるだろう。
◎8ヒールゼアハーツ
○1ジョンブルクリス
▲5ダンシングムーン
△6アラマサコマンダー、13ウインシュールマン
☆函館11R「函館日刊スポーツ杯」(芝1200メートル)
函館1200メートルは、<2010>と抜群の実績を残しているブルームーンピサをイチ押し。
目標レースだけに、もちろん仕上げに抜かりはない。ハンデも据え置きの54キロだし、ベストパフォーマンスが期待できる。相手は、休み明け2戦目で走り頃のトーセンマドローナと、連闘で勝負をかけてきたロビンフット。
◎3ブルームーンピサ
○16トーセンマドローナ
▲9ロビンフット
△1アキノモーグル、10ウイニングドラゴン
☆阪神11R「水無月ステークス」(芝1200メートル)
適鞍を得たシルクウェッジで今度こそ。
前走のフリーウェイSは6着と1番人気を裏切っているが、敗因は折り合いを欠いたため。これが実力でないことは2、3走前連続2着(いずれもクビ差)していることからも明らか。その点、1200メートルなら折り合いもスムーズで能力全開できると確信する。先行抜け出しの勝ちパターンが決まる。
相手は、エーシンヒットマン。勝って同条件で闘えるのは強みだし、好勝負必至。穴は、3歳の精鋭マコトリヴァーサル。
◎3シルクウェッジ
○8エーシンヒットマン
▲11マコトリヴァーサル
△1エトピリカ、10オールブランニュー
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。