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本当にあった怖い彼氏(3)〜ある日、突然、彼氏がベッドで…〜

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画像はイメージです。

浅田亜美(仮名・21歳)

 ある日、大学の2限授業が担当教員の事情により休講となった時がありました。特に予定もなかったので、そのまま自宅に戻ると、玄関に自分以外の見覚えのある靴が置いてあるのを発見。そして恐る恐るドアを開けたところ、なんとベッドに彼氏が1枚も服を着ていない状態で眠っていたのです。その日、彼は私の家に泊まっていませんし、合鍵だって渡したこともありません。なのに、どうして勝手に自宅に上がり込み、ベッドで寝ているのか。

 突然の状況に悲鳴をあげると、私の声で目を覚ました彼は、ハッとした表情を見せました。次の瞬間、必死に謝ってきたのですが、状況が理解できなかった私は「何をしているの?」と聞くと、相手は「亜美に会えない時も、ぬくもりを感じたかった」と泣きながら言うのです。

 しかし合鍵もないのにどうして私の部屋に入ることができたのかを問い詰めると、彼は勝手に合鍵を作ったと白状しました。詳しい手口はここでは省きますが、鍵をこっそり持ち出して合鍵屋さんで作ったというわけではなく、私の鍵を見ただけで作成したというのです。

 思い返してみると、以前、彼から鍵に付いたアクセサリーが見たいからと言われて、一度鍵ごと見せたことがありました。その際、かわいいと言ってアクセサリーの写真を撮っていましたが、おそらくその時に鍵の写真も撮っていたのでしょう。また彼は、執拗に次の日の学校やバイトの予定を聞いてくることも多かった。きっと私がいない時に何度も部屋に入っていたのだと思います。

 その日、必死に謝る彼に「今度私の前に現れたら警察に言う」と言って、すぐに別れました。自宅の鍵も変更し、それでも怖かったので半年後には引っ越しましたね。今の時代、鍵は見ただけで複製することができるため、それに関する犯罪も増えているようです。なので様々な言い回しで鍵を見せてほしいと言ってくる人がいるかもしれませんが、絶対に人前に出さないほうがいいと、あの日以来、心に留めています。

(取材/構成・篠田エレナ)

写真・Moyan_Brenn

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