決定力がテーマだっただけに、結果がすべてを物語った。シュート14本はすべて空砲。前半9分、MF梅崎の右からのクロスをFW森本がフリーで合わせるも、まさかのミスキックで決定機を逃し、その後もFW陣にゴールは遠かった。
反町監督が試合後「決められなかった。そこがこれから解決しなきゃいけないところ」と提起したように課題は明確。五輪メンバー18人のうち最大3人まで認められる24歳以上のOA選手枠でゴールを奪えるエースストライカーの招集が不可欠となるが、現時点でOA枠は誰が有力なのか。
ある協会関係者が言う。「当然ながら候補としてはいまタイ遠征中のA代表のFW勢と高原。海外組は欧州リーグ開幕前で本人の意向がないと厳しそうですが、松井はオリンピックに出たいって公言してますし、不完全燃焼だったアテネのこともあるでしょうから」
OA枠でFWを何人招集するかで反町ジャパンFW陣の当落も変わってくる。「強いて言うなら先発した森本以外の李、エスクデロ、興梠は横一線でしょう。あと平山とカレンはトゥーロンに行ってない時点で厳しい」(前出関係者)
OA枠に揺れる反町ジャパン。すでに指揮官は「あすの新聞に書かれるので喋りたくない」「オーバーエージノイローゼです」などと頭を抱えている。