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エリザベス女王杯(GI、京都芝2200メートル、15日) 谷やんの地獄耳 一発を期すメイショウベルーガの池添調教師

 −−究極とも思える末脚を駆使した古都Sが圧巻だった。
 池添調教師「手応えは十分あると思って見ていたけど、正直、前とはかなり差がある最後方。届くか、半信半疑だった。乗った(武)ユタカも『すごい脚でした』と驚いたほど。今までで一番切れたんじゃないかな」

 −−最近は成績が安定してきた。その理由は?
 池添師「以前からハミを取らず、周りを気にしてフワフワするところがあり、シャドーロールなどいろいろ試してきた。そのなかでチークピーシーズを装着しだしてから、徐々に集中力を欠く面が解消されてきた。3走前の新潟で騎乗した蛯名騎手が、勝負どころであえて馬込みに入れ、ステッキを使いながら甘やかさない競馬をしてくれた。それも良かったのかな。あれから馬の目つきが変わった」

 −−最終追い切りも坂路800メートルを51秒9とハードに攻められた。
 池添師「とにかくカイバ食いがおう盛。普通の牝馬なら1日6升ぐらいのものだけど、この馬は8升と男馬並みに食べる。しかもカイバおけをなめるようにして平らげるんだ。だからこれだけ調教もできる。テンに飛ばした分、ラスト1Fは13秒3と要したけど、あの雨馬場で飛ばしていって、終いも12秒台ならそれこそ化け物だよ」

 −−最後に抱負を。
 池添師「ムリクリ使った昨年の秋華賞とは比べものにならない。本番と同じ舞台の前走であれだけの勝ち方ができたのも大きい。ブエナは強いが、今度は前走のことも踏まえて早めに動くだろうし、ウチはブエナが掃除してくれた後をついて行けばいいだけ。気楽な立場だよ。ブエナの直後で息を潜めていれば、もしかするかも。それだけのデキにはある」

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