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【週刊テレビ時評】NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」最終回は伸び悩む 「ごめんね青春!」は悲惨な幕

 衆院選の選挙速報番組のため、1週延期されたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)最終回(第50話)が12月21日に放送され、視聴率は17.6%(数字は以下、すべて関東地区)と伸び悩んだ。

 全50話の平均視聴率は15.8%で、大河ドラマ史上、「平清盛」(12年/松山ケンイチ主演)=12.0%、「花の乱」(94年/三田佳子主演)=14.1%、「竜馬がゆく」(68年/北大路欣也主演)=14.5%、「八重の桜」(13年/綾瀬はるか主演)=14.6%に次いで、5番目に低い視聴率となった。

 初回(1月5日)=18.9%でスタートしたが、その後、下降線をたどり、第18話(5月4日)では12.3%まで落ち込んだ。しかし、6月あたりから上昇傾向となり、14〜17%程度の数字で推移。第19話(7月20日)では19.4%まで上げた。最終回では初の大台突破も期待されたが、イマイチ伸びなかった。

 歴代の大河ドラマで、一度も20%を超えられなかったのは、「花の乱」「平清盛」に次いで、3作目となる不名誉な記録をつくってしまった。

 大河ドラマは12年以降、低迷が続いている。そんななか、来年1月4日からは、「花燃ゆ」(井上真央主演)がスタートする。

 また、朝ドラ「あまちゃん」を手掛けた宮藤官九郎の脚本で注目を集めた「ごめんね青春!」(TBS/錦戸亮主演/日曜日午後9時〜)最終回(第10話/12月21日)は5.8%で悲惨な終幕となった。

 同ドラマは初回(10月12日)こそ、10.1%と2ケタ台だったが、第2話以降、1ケタ台に低迷。最終回では初回以来の2ケタ台が期待されたが、第7話(11月23日)の5.7%に次ぐ、過去ワースト2番目の低視聴率で幕を閉じた。裏で放送され、14.8%の好視聴率をマークした「科捜研の女」スペシャル(テレビ朝日/沢口靖子主演)に完全に食われた格好。全話平均視聴率は7.7%だった。

 その他の連続ドラマは、綾瀬主演「きょうは会社休みます。」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)最終回(第10話/12月17日)は16.9%で有終の美を飾り、全話平均16.0%の好視聴率を挙げた。

 米倉涼子主演「ドクターX〜外科医・大門美知子〜」(テレビ朝日/木曜日午後9時〜)最終回(第11話/同18日)は27.4%と、過去の3シリーズで最高をマーク。全話平均は22.9%で、今年放送されたすべての漣ドラのトップとなった。

 その裏で放送された吹石一恵主演「パパとママが生きる理由。」(TBS/木曜日午後9時〜)最終回(第5話/同18日)は6.1%で、全話平均は6.4%と惨敗を喫した。

 松下奈緒と石原さとみのW主演となった「ディア・シスター」(フジテレビ/木曜日午後10時〜)最終回(第10話/同18日)は10.9%で、全話平均は11.3%だった。

 榮倉奈々主演「Nのために」(TBS/金曜日午後10時〜)最終回(第10話/同18日)は8.7%で、全話平均は9.0%と1ケタ台に終わった。
(坂本太郎)

*写真は軍師官兵衛で光(てる)役を務めた中谷美紀

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