同局のまさに“報道の看板”である安藤優子キャスター(56)が、お昼のワイドショーのMCに転身するのだ。
“打倒”「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ)を掲げるフジは、来春から月〜金曜日の午後2時から2時間枠で情報番組(番組タイトル未定)を放送することを決定。そのMCに起用されるのが、まさかの安藤キャスターと俳優・高橋克実(53)なのだ。
平日の同時間帯は、完全な「ミヤネ屋」の独走状態。フジはこれまで、元NHKの住吉美紀アナをMCに据えた「知りたがり!」(12年4月〜13年3月)、元日テレの人気女子アナ・西尾由佳理アナを起用した「アゲるテレビ」(13年4月〜9月)で、「ミヤネ屋」にケンカを吹っかけたものの、低視聴率で玉砕。その後はドラマの再放送枠となっていた。
それでも、なんとしても、「ミヤネ屋」の牙城を切り崩すべく、フジは“女帝”ともいえる安藤キャスターに白羽の矢を立てた。高橋のキャスティングは意外だが、役者としてのみならず、バラエティー番組でも活躍しており、好感度は高い。
よもやのワイドショーへの転身となる安藤キャスターは、58年11月19日生まれ、千葉県市川市出身。東京都立日比谷高等学校在学中に米ミシガン州ハートランド高校に留学。オークランドカレッジを経て、上智大学外国語学部比較文化学科に入る。
同大在学中、テレビ朝日のプロデューサーにスカウトされ、80年10月、「BIG NEWS SHOW いま世界は」でキャスターデビュー。その後、「TVスクープ」「ニュースステーション」などに出演した。
87年10月、フジに移り、「FNNスーパータイム」のMCに抜てきを受け、94年3月まで出演。同年4月から00年3月までは、「ニュースJAPAN」を担当。00年4月から、「FNNスーパーニュース」(月〜金曜日午後4時50分〜7時)のMCとなり、実に15年間も出演を続けている。
私生活では89年12月に一般男性と結婚するも、93年3月に離婚。06年12月にフジテレビ・プロデューサーで、情報制作局制作担当局長の堤康一氏と再婚。いずれの結婚も、不倫関係を経ての略奪婚である。
女子アナ・ウォッチャーのA氏によると、「ここ数年、安藤キャスターの降板は度々取りざたされてきました。その理由はギャラが高い割に、視聴率が獲れていない点。それでも、亭主がバックに付いているとあって、なかなか実現しませんでした。しかし、今回は局が総力を挙げて取り組む情報番組のMCへの異動という名目で、安藤キャスターのプライドを保たせることができたのでしょう。ただ、なんせ報道一筋35年のベテランです。硬軟取り混ぜたワイドショーのキャスターが務まるかどうか、その腕の見せ所となります。視聴者の大半は主婦層ですから、安藤キャスターも、それなりのキャラチェンジも必要になりそう」と語る。
女帝が「FNNスーパーニュース」を卒業することで、今年9月末から同番組に移った生野陽子アナは、胸をなで下ろしているところか?
(坂本太郎)