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【週刊テレビ時評】向井理主演「S-最後の警官-」、大河ドラマ「軍師官兵衛」はともに過去ワースト

 いったい、どうしてしまったのか?

 前週、数字が急落した向井理主演「S-最後の警官-」(TBS系/日曜日午後9時〜)第5話(2月9日=10分拡大)の視聴率(以下、数字はすべて関東地区)は、さらに落ちて、12.1%だった。

 同ドラマは、これまで、初回(1月12日)=18.9%、第2話(同19日)=15.2%、第3話(同26日)=16.1%、第4話(2月2日)=12.9%と推移しており、2週連続12%台で、過去最低の視聴率となった。

 いちばんのライバル番組である裏の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系/日曜日午後9時〜)は13.6%で、前週より3.5%ダウン。同時間帯に放送されたソチ五輪中継は、NHK(午後9時10分〜10時)が8.8%、フジテレビ(午後8時20分〜10時44分)が9.7%で、ともに1ケタ台に終わっており、裏番組の影響を受けたとはいいがたい。

 幸先良いスタートを切り、今クールに始まった民放連ドラのなかでは、トップを走っていた同ドラマだが、問題作の「明日、ママがいない」(芦田愛菜主演/日本テレビ系/水曜日午後10時〜)の視聴率を2週連続で下回る結果となり、先行きが思いやられる状況となってきた。

 「東京都知事選開票速報」のため、放送開始時間が午後7時15分に45分繰り上がったNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)第6話(2月9日)は15.0%で、こちらも過去最低。

 同時間帯の五輪中継は、テレビ朝日(午後6時〜7時58分)が6.2%と低調だったが、裏の「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系/日曜日午後7時〜)が20.5%と大台超えしており、日テレに完敗を喫した格好。

 第7話(同16日)からは、不評だったナレーターが交代することもあり、なんとか風向きを変えたいところ。15%を切るようなら、この先、厳しくなってくる。

 第3話(1月23日)で、16.1%と急上昇していた天海祐希主演「緊急取調室」(テレビ朝日系/木曜日午後9時〜)だが、1週休止の後の第4話(2月7日)は11.2%と4.9ポイントの大幅ダウン。

 これまで、初回(9日)=12.5%、第2話(16日)=13.4%で、第4話はワーストの視聴率。まさに、ジェットコースターのような状況となったが、次回はどこまで数字を伸ばせるか?
(坂本太郎)

画像:TBSテレビ、日曜劇場『S -最後の警官-』の公式サイトから http://www.tbs.co.jp/S-saigonokeikan-/

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