search
とじる
トップ > スポーツ > 新連載 元川悦子のサッカー魔法陣 J1優勝は鹿島濃厚 J2降格は…

新連載 元川悦子のサッカー魔法陣 J1優勝は鹿島濃厚 J2降格は…

 大混戦となった今季のJリーグ。あす6日の最終節に決着がつく。

 まずJ1優勝の行方。頭1つ抜けている鹿島が9割以上の確率で連覇するはずだ。あすはリーグ17戦未勝利の最下位・札幌戦。開幕戦でも鹿島が4-0で圧勝しており、今回も圧倒的に有利だ。
 鹿島は9月に大黒柱の小笠原満男が離脱した際には苦境に陥った。だが、オリヴェイラ監督の卓越した手腕と若い内田篤人や興梠慎三の成長が穴を埋めた。名古屋と川崎は鹿島が負けないと何も始まらない。

 降格争いは5チームに絞られた。17位は自動降格、16位は入替戦に回る。どうやら、その2席には千葉と東京Vが座りそうだ。両者とも内部のゴタゴタが多すぎた。

 千葉は日本協会の川淵三郎名誉会長らを輩出し、前身の日本リーグ時代から1度も2部に落ちたことのない名門。だがオシム前日本代表監督を連れてきた祖母井秀隆GMが去り、オシム路線踏襲が不可能になるなどが起因し、日本代表経験者5人が出て行った。その戦力の大幅ダウンが響いて開幕ダッシュに失敗。5月に更迭されたクゼ前監督の後を引き継いだリバプール前ヘッドコーチ、ミラー監督の下で一時的に息を吹き返したかに見えた。だが、その勢いもトーンダウン。自力残留の道は途絶えている。

 東京Vも外国人に振り回された。深刻な得点力不足にあえいだフロントは川崎を退団したフッキを補強。ディエゴ、レアンドロとのブラジル人トリオに期待した。だが、フッキは契約を反故にしてFCポルトへ勝手に移籍。東京Vがドブに捨てた金額は7〜8億円ともいわれる。ディエゴ、レアンドロも大事な終盤戦で使い物にならず、すでに主力を含めた11人の解雇を発表。そのやり方に現場からは怒りと失望の声が聞こえてくる。浦和を含め「お家騒動」の起きるチームは勝てない。それが勝負の世界の摂理だ。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ