「在韓米軍に新たに配備されるF35Aは、群山・烏山両基地に配備されているF16戦闘機60機の代替機です。両基地はインド太平洋地域における米軍戦略の一環であり、米空軍としてはルーチン(通常の手続き)としての意味合いでしょうが、当然、中国と北朝鮮の強い反発が予想されます」(韓国紙軍事専門記者)
防空網が旧式な北朝鮮軍は、レーダーに映らないステルス製のF35Aの導入を嫌っており、これを口実にしてミサイル実験と称した発射実験などを行ってきた。
「防衛用の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を巡って韓国に圧力を加えてきた中国も反発するでしょうが、中国も次世代最新鋭ステルス戦闘機に入れ替えを図っており、米国の次世代戦闘機配備に文句を言える筋合いはないはずです」(軍事ジャーナリスト)
しかし、もっと懸念されることは、韓国が「日韓GSOMIA」を破棄したことで、日韓のみならず米韓の軍事協調に大きな亀裂が入ってしまったことだ。
「韓国に輸出されたフッ化水素など核開発関連物質の行先が不明となっています。これが韓国をホワイト国から除外した理由ですが、核開発関連物質が北朝鮮に横流しされているのでは? という疑惑はいまだ払拭されていないのです」(同・ジャーナリスト)
さる8月10日に発射された2発のSRBM(短距離弾道ミサイル)の翌11日に公開された写真は、韓国軍に『玄武2号A』として採用されている米国製のSRBM『ATACMS』に外観が細かい部分まで似ていた。
中国の最新鋭ステルス戦闘機の技術水準は、米国のステルス戦闘機に大きく後れを取っているといわれる。
「今年の4月10日にF35Aが太平洋上で消息を絶ちましたが、機体の回収作業は日米が総力を挙げての大捜索でした。それほど機体の一部でも中ロに渡ることを阻止したかったのです」(同)
韓国経由で北朝鮮から中国あるいはロシアに渡ることになったら、日本の防衛にとっても一大事だ。