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独占取材! 神戸山口組幹部射殺の真相 激化する血の分裂抗争

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提供:週刊実話

 またしても銃声が鳴ったーー。

 六代目山口組を複数の直系組長が離脱し、新組織である神戸山口組が発足した山口組分裂から約4年、緊張はピークに達している。

 六代目山口組・髙山清司若頭の出所直前に神戸山口組の中核組織である五代目山健組の本部近くで、傘下組員2人が敵対する三代目弘道会系組幹部によって射殺された。さらに、髙山若頭の出所後には神戸山口組幹部が熊本県で切り付けられ、北海道でも別の幹部の組事務所兼自宅に車両が突入。

 分裂抗争が激化の一途をたどる中、11月27日・午後5時ごろ、兵庫県尼崎市内で神戸山口組の古川恵一幹部が、六代目山口組系元組員によって射殺されたのだ。

 古川幹部は頭部などに至近距離から十数発というおびただしい数の銃弾を浴び、即死状態だったという。凶行に走ったのは六代目山口組傘下の二代目竹中組に所属した朝比奈久徳元組員で、犯行の約1時間後、京都市内で身柄を確保された。

「犯行時に目撃された軽乗用車を走らせていたところを、警察官が発見しました。拳銃や自動小銃などを所持し、警察官に拳銃を向けたため公務執行妨害と銃刀法違反の容疑で現行犯逮捕されたのです」(全国紙社会部記者)

 事件は古川幹部の息子が経営する飲食店の目の前で発生し、朝比奈元組員は数日前から客として店を訪れていたという。犯行当日も店内におり、車の駐車場所を聞くなどして外へ連れ出し、車内から取り出した自動小銃を無防備な古川幹部に向けて発砲した。

 犯行に使用された自動小銃は米軍が採用したM16の派生型で、従来のものよりも銃身が短く軽量化され、ジャングル戦などでの携帯に適したものだった。数キロメートル先まで弾が届き、連射速度も速いことから殺傷能力が高いという。

 しかも、朝比奈元組員が尼崎市から京都市内に移動したのは、次なる犯行に及ぶためだったとみられる。
「京都には、これまで被害を受けたことのない神戸山口組幹部の組事務所があります。朝比奈元組員は、その幹部を狙いに行くつもりだったとみられ、実際、そういった内容を逮捕時に話していたようです」(同)

 朝比奈元組員は昨年末に竹中組から破門されていたが、分裂の終結を掲げる六代目山口組側が相次いで攻撃を仕掛けた格好だ。事件2日後の29日、朝比奈元組員は京都府警南署から兵庫県警に移送され、県警は殺人容疑で逮捕。取り調べを進めている。

 30日には尼崎市内の斎場で古川幹部の通夜が営まれ、神戸山口組・井上邦雄組長をはじめ直系組長らが参列。一様に沈痛な面持ちだった。

 また、翌日の12月1日は渡辺芳則・山口組五代目の命日であり、兵庫県神戸市内にある墓所を神戸山口組の最高幹部らが訪れた。墓前には、渡辺五代目の好物だったというみたらし団子などが供えられ、白い胡蝶蘭が日差しを浴びて風に揺れていた。

 平成27年に山口組が分裂して以降、神戸山口組からは複数の死者が出ており、今回はついに直系組長が命を落とした。最終局面を迎えた血の分裂抗争に、神戸山口組はどう立ち向かっていくのか。警察当局は双方の動きに警戒を強めている。

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