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石川遼 アクセンチュア選手権で米本土初上陸へ

 来年、予選会から米ツアー挑戦の青写真を描く石川遼(17)。「マスターズ」(4月9〜12日、アトランタ州オーガスタ)の推薦出場が確実視されているが、その前に世界ゴルフ選手権シリーズの第1戦「アクセンチュアマッチプレー選手権」(2月25日〜3月1日、アリゾナ州)で、記念すべき米本土での初戦に臨むことになりそうだ。いまや、あの“ウッズ超え”成るかが最大の関心事になっている世界の遼クン。この2戦の結果次第では、米ツアー進出が早まる可能性も出てきている。

 「アクセンチュア選手権」は、大会2週前の世界ランク64位までの選手に出場資格がある。遼クンは12日発表のランクが60位。「出場できるのなら、出てみたい」と意欲的。ランクトップのウッズは欠場濃厚、シーズン初めだけに他にも辞退する選手がいるとみてよく、遼クンが出場する可能性は極めて高い。ゴルフジャーナリストがこう言う。
 「先日のタイでのアジアとヨーロッパの対抗戦で、マッチプレーを経験した遼クンは、ホールごとの駆け引きとか、すっかりそのおもしろさにハマった。それに、欧州の選手がアゲインストを苦にもしない球を打つなど、世界レベルで戦うための課題も見つけた。いいことずくめの3日間だったといっていい。(アクセンチュア選手権の)出場要請があれば、二つ返事でOKでしょう」
 昨年は高校2年生の身で、日本ツアーに出ずっぱり。出席日数が心配になるが…。
 「タイから帰国後は、まず学業が大優先。平日は登校しているだけでなく、登校できなかった期間はクラスの有志がノートを作ってくれている。出席日数もオフの間にカバーできるはず」
 学校から帰宅後は練習が待っている。打ち込みや筋トレに励む日々だという。もちろん、当面の目標はアクセンチュア選手権。
 「思い切りのいい攻めのゴルフをするマッチプレーは遼クンに向いてる。ホールごとの勝負になるからで、ギブアップがあっても精神的に尾を引かない性格だけに切り替えられるからです。出場できれば、いいところまで行くと思います」(スポーツ紙ゴルフ担当)

 米ツアー2戦目となりそうなマスターズはどうか。先のゴルフジャーナリストは、活躍の可能性大と期待する。
 「どんなに周囲が騒ごうと物怖じしない性格と、ロングヒッター向きのコースも味方する。スイング改造に取り組んでいる最中ですが、300ヤールは飛ばせる。ショートプレーも日に日にうまくなっている。カギは予選の2日間。そこをクリアするようなら、20位どころか10位以内もあるのではないか。ウッズは19歳でマスターズ初出場、21歳で初優勝しているが、遼クンがその記録を塗り変えてもおかしくない」
 世界のトッププレーヤーと互角に戦えば、その先も開けてくる。今シーズンは日本ツアー優先、目標は賞金王だが、世界で通用する実力があるとなれば、主催者が放っておかない。
 「主催者推薦の招待状が続々、届くこともありうる。学業との兼ね合いですが、1日でも早く米ツアーに参戦するほうが遼クンのためになる。それに、これにはもっと他のメリットもある」
 と前出・ゴルフジャーナリスト。続けて、他のメリットをこう指摘する。

 「周囲の雑音をシャットアウトできることです。女子プロゴルファーの古閑美保(26)のように、遼クンにちょっかいを出しかねない存在から遠ざけられる。美人プロゴルファーとして人気上昇中の桜井有希(20)は、そんな気はないでしょうけどブログに登場させてもいる。米ツアー出場はそれらすべてと、距離を置く絶好の機会」
 有名税といえばそれまでも、遼クンの周囲が少しでも静かになるなら悪くはないのではないか。

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