search
とじる
トップ > スポーツ > 紅闘志也、暗闇の頂上血戦を制し、新・地下世界王者に!! 4・18地下プロレス『EXIT-37 HIGHEST』(1)

紅闘志也、暗闇の頂上血戦を制し、新・地下世界王者に!! 4・18地下プロレス『EXIT-37 HIGHEST』(1)

 18世紀フランス暗黒社会に端を発し、一昨年日本に上陸した禁断の格闘世界「地下プロレス」。その地下プロレス史上、空前の大一番とされる『EXIT-37 HIGHEST』が18日、東京・恵比寿は「アメリカ橋」の麓、『BLACKPALACE bELGAMO』にて行われた。

 この日は、暗黒のリングにロープ代わりの3本の鉄鎖と、日本初上陸時の様式が完全復活。リングの周りにはテーブルが敷かれ、観客は酒と料理に舌鼓を打ちながら、目の前の肉斬り骨絶つ闘いに陶酔する。その光景は、昭和の劇画王・梶原一騎が数々の名作・大作で描き続けてきた「地下プロレス」そのもの。初見の観客にも、「地下プロレスは実在する!」という厳然たる事実が、この上ないインパクトで焼き付けられた。

【第4試合 WUW(World Underground Wrestling)選手権 時間無制限一本勝負】
[王者]“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキーvs.[挑戦者]“人間狂気”紅闘志也

 地下プロレス日本上陸以来、多くの地下フリークたちの間で待望され続けた、地下世界きっての切り札たる、このカード。『HIGHEST』の名が冠されたこの日、ついに文字通りの“頂上血戦”が実現した。
 WUW特別立会人にして特別審判、第9代地下世界王者ザ・グレート・カブキに導かれ、両雄がリングに現れる。
 そして“地下プロレスのすべてを知る男”と囁かれる“魔王”こと、梶原一騎実弟・真樹日佐夫が、リングサイドの特等席に鎮座する。
 極上の役者たちがすべて揃い、“格闘晩餐会”の大一番が幕を開けた。
 決戦を前にしても、紅闘志也はやはり、いつ何時でも闘いまくる、いつもの“人間狂気”紅闘志也だった。
 前日、紅は都内のキック興行『KICK the ROOTS 〜BUSTA〜』に、当たり前のように参戦していた(結果はドロー)。紅は昨年、“立ち技何でも有り”と恐れられる究極格闘技・ラウェイに参戦するため敵地ミャンマーに赴き、帰国後その足で地下プロレスに参戦した男である。この男の物差しからすれば、驚愕の2連戦すらも日常の延長に過ぎないのだ。

 試合は、やはり地下世界きってのストライカー同士、目にも止まらぬ打撃の応酬となった。見守る者たちは皆、息を殺して押し黙りリングを凝視し、試合場BLACKPALACEには、両者のマットを踏む音、グローブが交差する音、そして殺気に満ちた息遣いだけが聞こえてくる。
 お互いが繰り出す必殺の一撃を、剣豪の“死合”のように、ギリギリの間合いでかわし続ける両者。しかし試合を先に動かしたのは、やはり地下絶対王者だった。地下組織WUWのボス、イワノフ・ロゴスキーJr.の実息ジャガーが、打撃の波状攻撃の合間にグラウンドも混じえ、挑戦者を揺さぶりにかける。
 いつしか紅の左目上から、前日の闘いで負った傷が再び開き、鮮血が流れ出す。視界を遮られた紅に、“暗黒サラブレッド”が奔馬のごとく襲いかかる! 2・14に実現したタッグマッチで、紅を完膚なきまでの失神KOに追い込んだジャガー。“血のバレンタイン”の惨劇が、またも繰り返されるのか!?

 朽ち木のように暗黒のマットに倒れ込む紅。しかし特別審判・カブキは、試合をストップするどころか、ダウンカウントすらも取ろうとしない。
 カブキは知り尽くしているのだ。「どちらかが伸びるまで闘うのが地下の流儀」という、このリングの鉄の掟を…。そして紅が倒れている間も、ジャガーはいっこうに攻撃の手を緩めない。
 しかし、本当に倒れ、伸びるまで闘う文字通りの“デス・マッチ”の中で、ついに紅の血染めの“人間狂気”が覚醒する。必死の心をもって立ち上がった紅は、必死の力を振り絞り、ジャガーのボディに、顔面に、パンチを雨あられのように打ち込んでいく。
 やがてコーナーに追い詰められるジャガー。とどめのヒザがジャガーの覆面を撃ち抜き、その鋼の肉体が鉄鎖にめり込み、そしてゆっくりと暗黒のマットに深く沈んでいった。
 ザ・グレート・カブキが、倒れたジャガーの顔をしばし覗きこみ、立ち上がって「STOP!」と絶叫。
 王座交代の瞬間。紅闘志也が、ついに地下世界王者となったのだ!!

○紅(9分40秒 TKO)●ジャガー ※パンチ連打
※第25代王者ジャガーが防衛に失敗、紅が第26代王者となる。

 先月、WUW香港支部の大幹部にして“黄金色の毒蛇”の異名を持つKIM IP(キム・アイピー)の導きによって、香港地下格闘技『I-1』(アイ・ワン)に参戦し、現地で“CRAZY SHOGUN”(クレイジー・ショーグン)と恐れられた紅。日本の狂える将軍の腰に、あの由緒正しき木彫りのチャンピオンベルトが巻かれることとなった。地下世界の頂点に立った紅が、今後どんな狂気を見せつけることになるのか…。我々は、震えて待とうではないか。

(実は地下世界王者で“SHOGUN”と称される男は、紅が地下史上2人目なのだが…。初代“SHOGUN”たる第15代地下世界王者の話は、また別の機会に改めさせていただこう!)

梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/

地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ