秋元といえばAKB48のみならず、今まで数々のアーティストに歌詞を提供し、大ヒットを連発してきた。小泉今日子の「なんてったってアイドル」(1985年)、おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」(1985年)、とんねるず「情けねえ」(1991年)、稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」(1992年)、矢沢永吉「アリよさらば」(1994年)、中島美嘉「STARS」(2001年)など枚挙に暇がない。
番組では、秋元自身が選んだ5曲を紹介。その中で、1992年に発売されたとんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」をピックアップし、解説した。同曲を選んだ理由について、「こういうことも音楽になるんだっていうことのバカバカしさの検証ですよね」と説明。
「この時代って、遊んでたんですよ。テレビも音楽も。自分が面白ければいい。売れようが売れなかろうが関係なくて。面白いねって。例えば夜中に、石橋君とか木梨君が大笑いしながらっていう時代だったので、『ガラガラヘビ』が売れたんですよ」と解説した。
そもそも同曲は、子供を意識して制作したワケではなかったが、「子供たちにスゴい人気になったんですよ。そこで僕らはスケベ心を出して、『そうだ、子供だ!』と。子供に人気があるんだっていうことで第2弾を『フッフッフッってするんです』とか、いわゆるピンポンパン体操みたいなモノを連打するだけど、『がじゃいも』とか、売れないんです」と明かした。
「がじゃいも」は1993年に、「フッフッフッってするんです」は1994年にリリースされたが、ミリオンセールスを達成した「ガラガラヘビがやってくる」に比べると、ヒットしなかった。“狙って作ると売れない”と指摘し、「やっぱり、あざといモノはダメだと…」と本音を告白した。
数々の大ヒット曲を生んできた秋元だが、いまだに自分自身でもヒットの法則は明確に分からないとし、「ヒットを狙ってないからね。ヒットしたいんだけど、それよりも面白いことがやりたくて。誰かが必ずわかってくれるんだよね」と作詞において、自分が大切にしているポイントを明かした。