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12年目のクライマックスシリーズが終了 その内訳は?

 “平成最後”の開催となった、今シーズンのクライマックスシリーズ(CS)。セ・リーグでは広島(シーズン1位)が、そしてパ・リーグではソフトバンク(シーズン2位)がそれぞれ突破を決め、日本シリーズの舞台へ駒を進めることとなった。

 今シーズンの結果をもって、2007年のセ・パ同時施行から12年目の戦いを終えたCS。今ではすっかりお馴染みとなったこの制度だが、ここまでの内訳は一体どのようなものとなっているのか。振り返りの意味も含め、以下に触れていきたい。

 12年の間にCSを制した24チームの内、シーズン1位のチームは19チーム(セ9チーム・パ10チーム)。「全試合ホーム開催」、「アドバンテージ1勝」といった有利な条件が付与される現行ルールの元、ここまでの1位チームは両リーグ合わせて「79.2%」の確率でCSを突破している。

 前述のソフトバンクを含め、シーズン2位からの突破を決めたのは3チーム(セ2チーム・パ1チーム)。この数字は後述する3位チームの突破数よりも多いが、その一方で、ファースト突破例は3位チームが14チーム(セ6チーム・パ8チーム)で、2位チームの10チーム(セ6チーム・パ4チーム)より多い。

 2位、1位のチームを立て続けに破り、3位からの“下剋上”を果たしたのは2チーム(セ1チーム・パ1チーム)。ちなみに、過去12年の内2009年(ヤクルト/借金1)、2013年(広島/借金3)、2016年(DeNA/借金2)、2018年(巨人/借金4)は、“借金持ちの3位”がCSに出場してもいる。

 CSの結果を受けた日本シリーズの対戦カードは、「セ1位対パ1位」が7回、「セ2位対パ1位」が2回、そして「セ1位対パ2位」、「セ1位対パ3位」、「セ3位対パ1位」がそれぞれ1回ずつとなっている。現時点では全ての年にシーズン1位の球団が絡んでおり、“2位以下のチーム同士が出場”、“借金持ちチームが出場”といった年はない。

 以上が、ここまでの12年間におけるCSの内訳となっている。一部では今なお“不要論”も根強いが、今後の展開は一体どうなっていくのだろうか。

文 / 柴田雅人

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