男は6月9日、午後7時15分頃、ばんけいバスに乗り込み、そのまま寝てしまう。当然、バスは終点を目指し進むことになるが、男は眠りについたまま。バスが終点に着き、寝ていた男は運転手が起こすと、終点まで起こさず運転したことに立腹し、「降りる予定だった停留所まで送れ」と要求する。バスの中で寝ていた男が悪いことは明白で、まさに逆ギレである。
詳細は不明だが、男の逆ギレを運転手は止めることが出来なかったようで、会社に連絡を入れ、送ることを報告。これだけでも「ゴネ得」であり、バス会社側としては「英断」のように思える。
しかし、男はこの後なぜか激怒し、運転手に2回土下座をさせた。そして、警察に通報され、強要の疑いで逮捕された。「バスで送ってくれ」という動機について、男は「小馬鹿にした言動に頭にきた」と話している。バスの中で熟睡し、降りる停留所を寝過ごした上、運転手に降りる予定だった停留所まで送れと迫る行為は、小馬鹿にされても致し方ない行動と言わざるを得ないのだが。そして、この男が分別のつく50代だったことも、呆れてしまう1つの要因だろう。
50代の男が犯した犯罪に、ネットユーザーからは「気持ちよく寝ておいて、起きたらそれを人のせいにするなんてありえない」「送ってくれることになっただけでも喜ぶべき。意味不明な行動」「よっぽど育ちが悪い人間」など非難の声が殺到する。また、昨今50代によるサービス従事者へのハラスメント「カスハラ」が相次いでいるだけに、「また50代か」「50代怖すぎる」「若者より50代のほうがけしからんし、なってない」という批判も上がった。
全ての50代が該当するというわけではないが、「キレる50代」がありえない事件を全国で起こしている。「けしからん」と言われても、致し方ない。