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朝日杯FS(JpnI、中山芝1600メートル、21日) ブレイクランアウト 今度は完璧な走り見せる!

 東スポ杯2歳Sで、クビ差2着と長蛇を逸したブレイクランアウトがリベンジに燃えている。

 その前走の敗因を戸田調教師は次のように分析する。「並んでから相手を見て、(馬が)相手の動きに合わせてしまった」と経験不足を指摘。さらに、「前々走(いちょうS4着)がチグハグな競馬だったので、その影響があったのかもしれない」と付け加えた。
 チグハグな競馬とは、直線で内の馬と接触、さらに前が詰まる不利が重なったことを指す。前2戦とも敗因は明確で、あれが実力ではないということをトレーナーは言いたかったわけだ。もっとも、東スポ杯2歳Sは上がり3F33秒4、ラスト1F11秒3とメンバー最速の差し脚を繰り出し、3着を1馬身1/4突き放しているのだから…。

 一番強い競馬をしながら、勝てなかったことにわだかまりが残った師は、朝日杯FS挑戦を決断した心の内をこう明かした。「ここ2戦がふがいなかったし、幸い馬に疲れも残っていない。このまま使わずに間隔をあけるのはデメリットの方が大きい」。つまり、「前2戦の教訓を糧にして、学習させることが次のステップアップにつながる」と確信している。
 馬にダメージがないことは、1週前追い切り(11日)が如実に証明している。南ポリトラックで2歳未勝利のトレジャーバトルを追走し、5F66秒2→50秒5→36秒5→12秒3をマーク。最後は楽々1馬身先着した。
 トレジャーバトルに騎乗した師は、「やればいくらでも動くけど、成長期だし、オーバーワークに注意しながら、闘争心を引き出すことに重点を置いた」と説明。臨戦過程に寸分の狂いもないことを強調した。

 鞍上は前走に引き続き武豊騎手に依頼。右腕の骨折のため、戦列を離れているが、症状は快方に向かっており、本人も今週からの騎乗に前向き。週の半ばにも決断を下す見通しだ。

 その名の通り、“天才ハスラー”ユタカが、ノーミスでライバルたちを蹴散らすか。

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