この日の放送では、吉本興業とワタナベエンターテインメント所属の芸人計13名が闇営業問題に関して「金銭授受があった」と認めたことについて、雨上がり決死隊・宮迫博之やロンドンブーツ1号2号・田村亮らの謝罪コメントを紹介しつつ議論した。
この日ミッツは、矛盾しているとも言える発言を繰り返している。ガリットチュウ・福島善成が、最近ブレイクの兆しを見せてスケジュールが詰まり始めた矢先に、過去が明るみになり仕事が白紙になったという話になると、ミッツは「そこまで悪いことしたのかな」と福島をフォローした。
その前には「もちろん(闇営業や反社との付き合いは)コンプライアンス的に良くないけれど、世間の風向きとどう付き合うかということが見られる側としては大事。金銭授受に関して嘘をついたのがいけなかった」と言っていたにもかかわらず、最終的には嘘をついた芸人たちをかばう形となった。
また、フリーアナウンサーの高橋真麻が同日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)で、「私が『運が悪かった部分もあったのでは』と言ったらネットで叩かれていた」と発言後の「炎上」に触れると、ミッツは「ネットで炎上していることって世間の総意じゃない。恐れずに(意見を)言った方がいい」と返していた。
しかし福島に関しては「ダメなものはダメだけど、いろいろな場を経て(売れて)きているわけだから、さかのぼったらいろいろ出てくるのでは」と再びフォロー。坂上忍から「過去のことを『運が悪かった』では済ませてくれない世の中になっているわけだから、売れてないときから(分別がつくよう)インプットさせておかないといけないんじゃないの」と指摘されると、ミッツは「うーん…」とモゴモゴとうなずくのみ。本人が口にした「恐れずに意見を言った」とは思えないような歯切れの悪さが目立った。
一貫性もなく、下積み時代に反社会的勢力との関わりがあるのは致し方ないともとれる擁護発言の数々に、視聴者からは「ミッツもやましい過去があるからかばうような発言するんじゃないの?」「歯切れの悪いコメント。言っていることめちゃくちゃだしコメンテーターやめたら?」「売れてない時からだって反社と付き合っちゃだめだろ。言ってることおかしいよ」と批判する声が続出した。
ミッツを含め、この日の放送では得たギャラの元手が詐欺に遭った被害者の金銭だということにほとんど触れられなかったことや、「これを言ったら炎上する」など笑い交じりで番組が進んだことにも疑問の声が相次いだ。
放送前には「どうせ身内を擁護するんだろ」といった意見も多かったが、問題の本質からずれていたと視聴者は判断したよう。言われた通りになってしまったようだ。