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アンタレスS メイショウトウコンが重賞V2へ万全

 春の京都競馬は「第13回アンタレスS」(GIII ダ1800m 27日)で幕開けする。東西から指折りのダート巧者が顔をそろえるなか、主役の期待を集めるのはメイショウトウコン。前走の名古屋大賞典で4つ目のタイトルを手にした同馬が、昨年1番人気を裏切った舞台で雪辱を果たす。

 いよいよ勝負の年だ。今年で6歳。サラブレッドにとって、完熟の年を迎えたメイショウトウコン。
 「以前に比べると今は体が丈夫になって使い減りしなくなった。その分、レースぶりも安定してきた。それに精神面でも落ち着きが出てきて、長距離輸送も心配なくなった」
 安田伊師は心身ともに大人の貫録が備わってきた6歳馬に満足げな表情を浮かべる。
 前走の名古屋大賞典では3角からの早めスパートで押し切る横綱相撲。まさに地力の違いを見せつけた。その後はこのレースに目標を絞って、鋭意調整なされてきた。1週前の16日には栗東Bコースで6F77秒5の一番時計をマーク。仕上げに抜かりはない。
 「とてもいい動きだった。状態は前走同様、すごくいい。昨年はここで3着に敗れているけど、京都千八は相性がいいからね。重賞連勝といきたい」
 今年は12月に阪神で行われるJCダートを最大目標に据える。世界の頂点に向け、着実に前進していくためにもここは負けられない。

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