でもこれが作家だ。無頼だ。(知らないが。)
孤独な境涯だった永井荷風は、浅草・ロック座の踊り子さんたちを愛し、通った。文化勲章受賞の日もロック座を訪れ、素っ裸の踊り子さん数人と一緒に満面の笑みを浮かべながら写っている新聞写真がある。
エロ系では、檀一雄が白眉だろう。だって関係ないかもしれないが、顔がけっこう普通なのである。それなのに不貞・放蕩を繰り返した作家だ。
吉行淳之介は、愛をテーマとするために娼婦のもとへ通いもした。うーん、無頼。
「生まれる事は屁と同じ」、と言ってはばからなかった深沢七郎は、作家を第一義としないことの実践だけのために、今川焼き屋をやっていた。(笑)元々が今川焼き屋でもなんでもないのにテコでも辞めなかったのである。
なんだかわけわからないながら、なぜかカッコいい気もしてしまうが、いかがだろうか。
美女伝説、というべき伝説もあろう。
有吉佐和子も金井美恵子も美少女。また、誰も彼もというわけにはいかないが、若い頃はやっぱり皆美少女である。笑っていいともを一時間番組ジャックしようとした(?)有吉氏のちゃめっ気は、無頼っぽさ満点のエピソードだろう。
太宰治は、芥川賞がほしくてほしくてしょうがなかったため、選考委員の佐藤春夫にかなりイタめ(?)の手紙を書いている。もう死ぬ直前だし、芥川賞ください、くれたらさらに書くのを頑張ります、的な内容だ…。
総じて、ちょっと意外な話も多い気がする。
最後になるが、性豪伝説は、いろいろすごい話を関係者から聞いたが、書けない。(笑)まあ、女性編集者好きの人は多かったようである。