「90年代半ばからある芸能界の大物の『鶴の一声』で大賞の行方が左右されるようになり、実態はただのデキレース」(レコード会社関係者)
それはそれで仕方がないがちょっと待ってほしい。
今年の音楽界を代表するアーティストといえば、音楽チャート・オリコンが発表した実売枚数のシングル・アルバム・DVDの3部門で1位となったジャニーズの人気グループ・嵐。
嵐が受賞すればどこからも文句は出ないはずだが、そうは行かない“大人の事情”があるのだ。
「ジャニーズ事務所は88年に光GENJIの『パラダイス銀河』の受賞を最後に諸々の事情があってレコ大から撤退。アーティストが出演しなくなった」(同)
そんな事情もあってEXILEの受賞に決まったようだが、対抗馬はいなかったのか?
「氷川きよしが06年以来2度目の栄冠を狙っていたが、11月に天皇陛下の即位20年を祝う国民祭典でEXILEがパフォーマンスしたのをみて、勝ち目がないとあきらめた」(スポーツ紙記者)
大賞候補の最優秀作品賞はEXILE、氷川のほか11組がノミネートされているが、EXILE以外は形だけのパフォーマンス。ちなみに、新人賞にノミネートされている4組のうち、最優秀新人賞は「BIGBANGに決定している」(同)という。
ちなみに、大賞はアーティストではなく楽曲に贈られるのをご存じだろうか? だから、正確には大賞は「Someday」なのだ。(高木光一)