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皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、19日) アンライバルド 乾坤一擲 末脚勝負でライバル倒す

 近来まれに見るハイレベルの3強対決。相手は強いが、アンライバルドにはそれをしのぐだけの伸びしろがある。

 「前走を使った後、動きはさらに良くなっている。落ち着きも出てきたからね。いい傾向ですよ」と友道調教師は笑顔を見せた。
 ライバルのロジユニヴァース、リーチザクラウンに対して、その存在を強く印象づけた前走のスプリングS。圧巻の末脚だった。父ネオユニヴァースがそうだったように、着差以上に勝負強さが際立つ。そこに兄フサイチコンコルドから受け継いだ決め手が加味された。
 「レースぶりがどんどん良くなってきて、とくに前走はトップスピードに入るまでの時間が短かった。すごい反応だった。しかも、もう一段階上のギアというか、伸びも見せてくれた」と文句なしの前哨戦だった。

 不安がなかったわけではない。気合が乗りすぎる側面があるため、中山への長距離輸送で馬体が減る心配を抱えていた。しかし、それも無事クリアした。栗東の厩舎でも仲良しの帯同馬を連れていくなど、陣営の工夫と努力も見逃せない。「今回ももちろん一緒ですよ」と準備は万端だ。
 スピードなら一番のリーチ、万能型の強さを誇るロジ。ライバルは強力だ。だが、瞬発力勝負なら負けないと師は自負している。
 「あの2頭がいれば流れは速くなる。岩田君もすっかり手の内に入れているし、チャンスはあるはず。とにかくデキは今までで一番だから」
 ぎりぎりまで弓を引き絞って、ゴールに狙いを定めている。

 【最終追いVTR】CWで併せ馬を行い、6F79秒1→64秒1→50秒3→37秒1→12秒2(一杯)の好時計をマークした。ストラディヴァリオ(古馬1600万)を4馬身後方から追走して、4角で内から合流。ラストは鞍上のゴーサインに力強く応え、パートナーを豪快に4馬身突き放した。気合もほど良く乗っており、元気いっぱいだ。

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