King&Princeの平野紫耀には、底知れぬ魅力がある。6人グループ(※岩橋玄樹はパニック障害の治療のため休養中につき、現在は5人で活動)のエースで、主演ドラマ&映画、ソロのCM起用のみならず、バラエティ番組をも席巻中だ。キンプリ結成後の初連続ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)で、主演の平野が演じた神楽木晴をさんまがものまね。以降いまなお、作品と平野がお気に入りのようだ。
同作の主題歌で、キンプリのデビューシングルとなった『シンデレラガール』は、累積売り上げ70万枚を突破。18年の新人では、ぶっちぎりのトップだ。デビューシングルでは、06年のKAT-TUNに続き、歴代2位。リリースイヤーに『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)に初出演する偉業も成し遂げている。
今年4月に3rdシングル「君を待ってる」を発売すると、初週売り上げで39.1万枚を突破。オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得し、3作連続1位を記録。12年4か月ぶりで、KinKi Kids、KAT-TUNに次ぐ史上3組目となった。
「平野くんは関西ジャニーズJr.時代から、ジャニーさん(ジャニー喜多川社長)のスペシャルお気に入りでした。Jr.だった14年1月期のドラマ『SHARK』では、連続ドラマ初挑戦にして初主演。キンプリの前身の“Mr.KING”時代の16年には、ジャニーさんが作・構成・演出を手がけた舞台『ジャニーズ・フューチャー・ワールド』の福岡・博多座公演で、当時19歳で最年少座長記録になっています」(アイドル誌のフリーライター)
記録といえば、ジャニー氏はギネス保持者だ。現在公式認定されているのは、「チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物」、「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」、「最も多くの№1シングルをプロデュースした人物」の3つ。ジャニーズタレントが毎年国内外問わず多くの記録を量産しているのは、ジャニー氏の“記録マニア”である所以が大きい。
生ものである舞台に生涯を捧げるジャニー氏。16年にはオリジナル舞台『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』を手がけているが、ドキュメンタリーテイストだったため、平野のために急きょセリフを変えている。平野を女手ひとつで育てた母は当時、脳の病気で闘病中だった。それをジャニー氏がセリフで、「オレが東京に出るとき、母親の脳に悪性腫瘍が見つかった」と忠実に再現してみせたのだ。
さんま、ジャニー氏の寵愛を受けている平野。9月6日には、女優・橋本環奈との初共演映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』が公開される。
令和元年もキンプリはジャニーズアイドルの王道を疾走しそうだ。
(伊藤由華)