search
とじる
トップ > レジャー > オークス 樫男襲名!? 福永・ローブデコルテが金星

オークス 樫男襲名!? 福永・ローブデコルテが金星

 “2大女王”不在で混迷を極めた「第68回優駿牝馬(オークス)」(JpnI 東京芝2400m 20日)を制したのは伏兵ローブデコルテ。この勝利で鞍上の福永騎手はオークス4年連続連対の快挙を成し遂げた。勝ち時計はオークスレコードの2分25秒3(良)。1番人気に押し出される形となったベッラレイアはハナ差2着に終わった。結果的に鞍上のレース相性の良さが勝敗の明暗を分けた。
 やはり、最後は騎手の“レース相性”が勝負を分けた。もちろん、初めてのGI戴冠を欲する騎手と、3年連続で同レース連対中(うち2勝)の騎手との精神状態の違いもあった。
 ベッラレイア=秋山騎手にとって、1番人気というのは想定外だったに違いない。皮肉にも、2冠確実といわれたダイワスカーレットが直前で熱発のため回避したことが、自分自身へのプレッシャーを増幅させる要因となってしまった。レース後、「勝ったと思ったんだけど…」とは秋山騎手。その硬い表情に、諦念(ていねん)にも似た心情が読み取れた。
 確かに、3年連続オークス連対中のジョッキーに後方からにらまれたら、早めに仕掛けざるを得ない。しかし、結果論とはいえ、府中の長い直線でいち早く動いてしまうことは、他の騎手に「しめしめ」と舌なめずりをされることを、すなわち意味する。
 そのベッラレイアを徹底的にマークしていたのが福永騎手だった。「ベッラレイアを見ながらの競馬。まあ、前が詰まったので、どうさばくかだけだったけどね」と、秋山騎手とは対照的な余裕の表情。直線残り約300mで前があかない不利も何のその、瞬時に進路を外に変更し、最後はベッラレイアを計ったように差し切った。
 「これで真のオークス男の誕生ですね」。4年連続で連対(3勝)されては、その言葉にただうなずくしかない。
 一方、福永騎手のオークス相性の良さは評価できても、ローブデコルテの勝利自体には正直、価値は求めづらい。2歳女王ウオッカ、桜の女王ダイワスカーレットの2大女王が不在。1勝馬が5頭も出走。史上まれに見る低レベルなメンバーだったことは疑いようのない事実。真価を問われるのはその2頭を倒してから…というのが衆目の一致する見解だろう。
 そして、ローブデコルテはこれが8戦目。今後は海外遠征も視野に入れているという。いかにも早熟っぽい血統構成から、2大女王がドンと構える秋まで、果たして力を保てるのか?今年の樫の女王は例年にない厳しい目線を向けられることになる。

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ