日テレ退社後の彼女が、4月5日からスタートしたテレビ朝日系の深夜バラエティ『マツコ&有吉の怒り新党』にてフリー転向後の初仕事をスタートしたことは、多くのメディアが報じている通り。マツコ・デラックスと有吉弘行という芸能界きっての二大“猛獣”の中に“ゴムアナ”が放り込まれて、どんな具合に二人の餌食にされるのか…というのが大半の視聴者が期待するところだろうから、このキャスティングを考えた制作陣もなかなか意地が悪いというか、視聴者のニーズを掴んだいい仕事をしてくれたものである。
通常、局アナからフリーに転向したアナウンサーは、退社後約半年は他局の番組の出演を控えるのがTV業界の“仁義”といわれている。日テレ『ズームイン!! SUPER』の顔だった羽鳥慎一が、フリー転向後すぐさまテレ朝の『モーニングバード!』に出演したことで業界内で波紋を呼んでいることは、事情通ならばご存じのことだろう。
ところが円満退社とはほど遠い、肩叩き同然の形で日テレを去っていった夏目三久には、業界の仁義なぞどこ吹く風とでも言わんばかりの自由さに満ち満ちているように見える。
その姿は、昨年末に惜しまれながらフジテレビを退社後、フジ以外の番組への出演を控え、頑なに業界の仁義を守り通す「アヤパン」こと高島彩とはあまりに対照的だ。
フリー転向後も『めざましテレビ』での優等生キャラをどこまでも求められ、今後のキャラクター展開に危惧すら感じられるアヤパンと、「失うものは何もナシ」とばかりに“ゴムアナ”として何でもアリ路線でぶっちゃけられる可能性も秘めた夏目三久。
女王・滝クリ(滝川クリステル)に超大型新人アヤパンがどこまで猛追するか…が、2011年女子フリーアナ戦線の見どころであったが、とんでもない伏兵がその勢力分布図を根こそぎ引っくり返す可能性すら出てきた。