■日本人の欧米コンプレックス?
こういったケースや、他の多くの欧米人風のキャラクターの登場する日本製の漫画・アニメ・ゲームを例に、「日本人は欧米人に対し、意識しているしていないに関わらず劣等感を抱いており、それが「物語の中で活躍するのは欧米人風キャラばかり」という意見もある。
■ナルトやブリーチなど、海外で人気の「和洋折衷」作品。
だが最近は少し状況が違うらしい。和風なファンタジー世界で活躍する「忍者」の戦いを描いた『NARUTO』の主人公、その名も「うずまき・ナルト」はオレンジのジャージに金髪碧眼の少年だ。また、『BLEACH』の舞台は独特な和風センスで構成された霊界であり、登場する死神は漆黒の裃に日本刀を装備した侍のような格好をしている。しかし主人公・黒崎一護の髪の色はオレンジだ。
こうして考えると、現在はむしろ「和洋折衷」といった考え方や、日本人のセンスで日本的なものと欧米的なものをミックスしてアレンジする能力が、アーティストに問われている時代なのかもしれない。
実際に、『NARUTO』の作者・岸本斉史さんが自作の題材に「忍者」を選んだのは、ショー・コスギなどハリウッドで受けている日本人俳優を参考にしたという。
(小山内)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/