男は25日午後3時半頃、同市の駐車場で気分が悪くなり、付近に居合わせた会社員に救急車を呼ぶよう要請。これを受けた同市消防局は、現場へ急行する。
救急隊員は救助作業を行うが、男は何らかの理由で不満を持った様子。「はよ運ばんかい」と暴言を吐くと、37歳の男性隊員に対し頭を2回殴打した。結局、男は病院に運ばれることなく取り押さえられ、公務執行妨害罪であえなく現行犯逮捕となった。
このニュースに、ネットユーザーは「酷すぎる」「本当に体調不良だったのか?」など怒りの声が。また、「男のせいで本当に苦しんでいる人が救急車に乗れない」「貴重な時間を割いているのにありえない態度」など怒りの声が相次いだ。
救急車の不適切な利用は社会問題化しており、「話を聞いてほしいから」「救急搬送してもらえば病院の待ち時間がないので」「病院まで無料で送ってもらえるので」「ゴキブリが怖かったから」など、自分勝手な理由で呼びつける人間が後を絶たない状況。
また、男のように「救急作業してもらえることが当然」とばかりに上から目線で命令口調になる人間や、暴力を振るう者も多い。
芸能人でも、ある女性タレントが「泥酔者が出るとわかっているからカラオケ屋に救急車を呼んで店に横付けさせている」「月イチ救急車」などと自慢気に語り、ネットで猛批判に晒されたことがある。
このようなことから、現在、救急車の有料化も検討されている状況。常識のない一部の人間により、本当に苦しんでいる人が「バカを見る」ことはおかしいと言わざるを得ない。「救急車の不適切な利用」については刑法上の罪に問われることもある。
仮に今回のような暴言・暴力や不適切な利用が続けば、有料化を検討せざるを得ない。このようなケースが発生した場合は、躊躇せず警察に通報し相応の罰を与えるべきかもしれない。