−−一戦ごとにレースぶりが良くなっていますね。
松永幹調教師「デビュー戦の時はまだ攻め不足で動きがモタモタしていたが、2戦目はレコードの2着とレース内容もしっかりしてきた。そして、前走は荒れてきた馬場の真ん中を走って初勝利。時計も速かったし、着差以上に強かったと思う。前走の2着馬も先週にいい時計で勝ち上がったし、決してレベルの低い未勝利じゃなかった。今は馬が走り方を覚えてきて気持ちも前向きになってきたよ」
−−牝馬の割には馬格もありますね。
松永幹師「顔は小さいけど、お尻が大きい。千六の桜花賞まではと考えているが、やっぱり体形を見るとスプリンターかな。ただ、上は気性がうるさいのが多かったみたいだけど、この馬は口向きの悪さもない。その点で(福永)ユーイチも心強いようだよ」
−−2日の最終追い切り(栗東坂路800メートル55秒0→38秒8→12秒1=一杯)はいかがでしたか?
松永幹師「1週前が坂路52秒2、1F12秒3とすごく良かったが、今週も手控えることなくしっかりとやれた。デビュー時に比べて随分と動けるようになってきたのは、力をつけている証拠だと思う」
−−最後に期待のほどを。
松永幹師「母のシンコウノビーは、ボクがジョッキー時代、ファンタジーS(ロンドンブリッジ騎乗=1着)で一緒に走ったことがあるけど、その時から“いい馬だな”と思っていた。その仔を預かるなんて、これも何かの因縁かな。いずれにしても、今の状態の良さがあれば、チャンスはあると思うよ」