まず、ひとりは1990年代に一世を風靡した音楽プロデューサーが手掛けた歌手で、そのプロデューサーと恋愛関係になった女性歌手。「最近はあまり露出がありませんが、1990年後半から、どのメーカーもなんとか出演させようと必死でした。業界内のウワサでは契約一歩手前までいったとの話もありましたが、結局は無理だったようです」(AVメーカー関係者)。
そしてもうひとりは、あの人気グループの元メンバーで、喫煙問題で脱退を余儀なくされた女性タレント。「こちらも問題発覚直後に各メーカーが動いたようです。しかし、前の事務所と“契約後もヌード、AVは出演禁止”という約束だったようで…まったくつまらない約束をしてくれたもんですよ」(AVメーカー関係者)。この手の約束がネックとなり、本人にその気があっても、結局うまくいかないことも多いという。
彼女たちが今後、AV女優としてデビューするかどうかは結局のところ未知数。しかし、女性タレントにトラブルが起きるたびに、“AV出演か!”との情報が流れる図式は今後も変わらないだろう。彼女たちでなくともこれからAV女優として活躍の場を求める女性タレントも必ず出てくるはずだ。ただ、現場レベルからすれば、決してこの流れが歓迎すべきものではないという。すでに200本以上のAVを手掛けてきた監督は「もともと、芸能界にいた女の子は、プライドが高い。アレもヤダ、これもヤダと作品にならない。長続きしない子が多いですね。まあ、芸能界でダメになったから、こっちでなんて気軽にこられるのは逆に迷惑です」と語る。
どの世界も、決して甘くないのが現実のようだ。