この日、ゴチバトルの舞台となったのは、東京・六本木にある肉料理店。3万5000円の設定金額が設けられたが、二階堂は見事3万5100円のニアピン賞を獲得し1位に輝いた。
が、祝福ムードも一変。ビリが発表される前の番組終盤で「私、二階堂ふみは、このゴチレースをもちまして卒業させて頂きます」と神妙な表情で語り出したのだ。
これにはナイナイの矢部浩之も「受け止められへん」と困惑ぎみ。しかし、二階堂は「(ゴチメンバーとなって)幸せな2年間だったのですが、役者として色々勉強していかなきゃという気持ちもあり、お芝居の方に集中させて頂けたらなと思いまして。中途半端な感じになってしまい、申し訳ありません」と涙を流した。
二階堂といえば、デビュー以降、映画を中心に活躍し、演技派女優として知られている。16歳のときに出演した映画「ヒミズ」では、ヴェネツィア国際映画祭で見事に最優秀新人俳優賞を受賞。演技には、のめり込んでいくタイプで、「私がその役に体を貸しているだけで、役のキャラクターが私の体や声を使っている」と独特な表現で演技論を語ったこともある。
「二階堂さんは、バラエティでも活きる女優ではありました。しかし、バラエティのイメージが強すぎると、今度は演技の世界で必要とされなくなる。もう十分すぎるほど知名度も得たし、事務所としては、今後は“女優”というカテゴリーにしっかり入れ、その中で育てていくつもりなのでしょう」(芸能関係者)
二階堂の今回の卒業に対しては、2018年1月から放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」に出演することが影響されたとの声もある。大河ドラマの撮影はタイトで約1年間丸々を要するのだ。
それに、大河ドラマは女優としても箔がつく。その「お芝居に集中」させるためにも、バラエティは卒業せざるを得なかったのだろう。