本命馬が不在といわれた今年の牝馬クラシックは桜花賞、オークスと最後の最後まで波乱の連続でした。
その立役者となったのが、桜花賞、オークス2着のエフティマイアでしたが、桜花賞2着馬が直後のオークスで、13番人気というのも、今年の3歳牝馬世代の特徴を現しているようです。
その牝馬陣が、ひと夏越してどう成長を見せているのか、秋華賞TR「ローズS」は、大いに注目されるところです。
私の予想はメイショウベルーガに◎。
まず、順調さを重視したことと、メンバー構成から決め手の勝負になりそうな予感がするからです。前走のクイーンSは、札幌の開幕週で絶好の馬場状態なのに4コーナーでとんでもなく大外を回るロス。この差が結果に出たものだと思います。レジネッタと0秒2差。逆転の範囲内です。オークスTRのフローラSで、ラスト3F33秒8で矢のように飛び込んできた瞬発力に期待して応援です。
さて、中山は菊花賞トライアルの「セントライト記念」です。昨年優勝のロックドゥカンブは、キャリア3戦の無敗で挑戦し、見事優勝で菊花賞のチケットをゲット。実はこのロックドゥカンブと同じステップで臨んできた馬がいます。
3戦2勝のダイバーシティです。
春の東京のデビュー戦が圧巻。経験馬を相手に好位置から横綱相撲で圧倒。2戦目が厳しい位置取りになりながら、まるで目の覚めるような上がり3F33秒7の豪脚で、ズバッと差し込んで快勝。
そして、いよいよ3戦目がラジオNIKKEI賞。初めての右回り、さらに小回りコース。不安を抱えての出走でしたが、好位置で流れに乗り、きついコーナーワークも何とか対応。ただ、4角でインコースに入ったことが失敗。内側がかなり傷みだした馬場状態。それでも、先行して粘るノットアローンを真ん中にして、外から追い込んだレオマイスターと、馬体を並べてゴール。クビ+アタマ差でしたが、わずかキャリア2戦、内容は文句なしに一番。走破時計の1分46秒8は、ロックドゥカンブよりも1秒近く速い時計。さあ、菊へ向け、全力投球です。