東京消防庁によると、1月3日午後現在で、正月三が日で餅の事故で救急搬送された人が、同管内で22人にも上った。
そのうち、1日に品川区の男性(68)、2日に杉並区の男性(83)、3日には杉並区の男性(71)と港区の男性(78)の計4人が、餅をのどに詰まらせて死亡した。
まだ、おとそ気分も抜けないことから、同庁では「餅は小さく切ってゆっくりと噛み、唾液とよく混ぜ合わせてからのみ込んでほしい」と注意を呼びかけている。
また、府中刑務所(東京都府中市)でも、1日、男性受刑者(71)が餅をのどに詰まらせて死亡する事故が起きた。
同刑務所によると、受刑者は1日午後4時頃、夕食として出されたきな粉餅をのどに詰まらせた。刑務官がすぐに気付き、吸引器で吸い取った上で病院に搬送したが、約1時間半後に死亡した。窒息死とみられる。
餅は市販されている切り餅の半分の厚さで、約4センチ四方だった。受刑者の健康状態はふだんから問題なかったという。
同刑務所は「対応に問題はなかったと考えているが、受刑者が死亡したことは遺憾。食材には細心の注意を払っていきたい」としている。
読者の皆さまも、餅を食べる際には十分気を付けてほしい。
(蔵元英二)