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あんなものまで食べる? 千鳥、かまいたちに続くコンビ、関西ローカルの過酷なロケで修行中

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アキナ・山名文和、秋山賢太

 関西のローカル番組は、低ギャラに伴わない過酷すぎる労働がひとつのウリだ。芸人は、その苦労や愚痴をテレビ番組で自虐的に口にして、笑いを取る。そして、時期が来れば、その番組を卒業して、勇躍東京に進出する。

 近年の成功例は、千鳥(大悟&ノブ)だ。2人は、関西で培った強肩をフルに発揮しており、今では「テレビマンが起用したい芸人」に必ず名前が挙がる。今、“第二の千鳥”との呼び声が高いのが、かまいたち(濱家隆一&山内健司)だ。『雨上がりの「Aさんの話」〜事情通に聞きました!〜』(朝日放送ほか)内の「Q&Aさん」の名物コーナー・サバイバル企画で、鍛えに鍛えられたからだ。

 同番組は、さまざまな業界のウラ事情を知る“Aさん”と呼ばれる人物から、一般的にはほとんど知られていない特別な事情を紹介する。MCは雨上がり決死隊で、スタジオでVTRを観るパネラーはケンドーコバヤシ、海原やすよ・ともこ。VTRをプレゼンする調査員はモンスターエンジンやスマイル、スーパーマラドーナやツートライブなど。ここに、18年3月までラインナップされていたのが、かまいたちだ。

 2人が臨んでいた企画は、サバイバルナイフ1本だけで無人島に上陸し、調理器具や道具、食材、食器にいたるすべてを自分たちで調達・調理する内容だ。これまでに使用したものは、漂流してサビた鉄板、ペンキが入っていた缶、雨水を汗で汚れたTシャツで濾過した水ほか、日常生活では考えられないものばかり。終盤では決まって嘔吐する。

 2人が震え上がったのは、“冬山でナイフ一本で揚げ物を作れるのか?”の回だ。毎回同行するのは、“ニコニコ動画で有名なサバイバー”カメ五郎。彼が山を散策中、鹿のフンを拾って食べた。いわく、鹿は草食動物のため、食しても害はない。そこで、“フンでパン作り”を提案した。かまいたちは、ドン引き。スタッフは、そんな2人にウ○コを食べるよう、目で指示を出した。さすがにこれは拒否。普段このロケでは虫やゴミ、微生物や汚水などを平気で口に含んでいるが、フンはさすがにごめんだった。

 関西では爆発的人気だった同企画は、かまいたちの東京進出を機に消滅するかと危惧されたが、引き継ぐニューカマーが現れた。『キングオブコント』、『M-1グランプリ』のファイナリスト、アキナ(秋山賢太&山名文和)だ。すでにおでん、回転寿司、アフタヌーンティー、お好み焼きなどを調理した2人は、サバイバル能力を覚醒中だ。

 千鳥、かまいたちに続き、“関西のロケ芸人”の異名を取りつつあるアキナは、「獲ったどぉ〜!」と声高に叫べないほど深淵で生きている。関西在住ではない人は、民放公式テレビポータル「TVer」でチェックしよう。
(伊藤雅奈子)

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