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ファンタジーS 阪神JFで弾み オディールが重賞初V

 暮れの2歳女王決定戦・阪神JFの前哨戦「第12回ファンタジーS」(JpnIII 京都芝1400m 4日)は4番人気のクロフネ産駒オディールが1分21秒1(良)のタイムで優勝、優勝賞金3200万円を獲得した。1番人気のエイムアットビップは2着。3着はエイシンパンサーだった。
 ゴールまで200m地点、3番手を走るオディールの安藤勝騎手は「差し切れる」と感じていた。3角から暴走気味にハナを奪ったエイムアットビップとの差は6馬身近く。普通ならギブアップの数字だが、「引っ掛かって行ったので、最後は止まると思った。それにしてもよく伸びたね。暮れが楽しみだ」と期待を寄せた。

 前半の半マイル通過が45秒5。道中から超ハイペースを刻んだエイムアットビップの福永騎手は「3コーナー手前で我慢がきかなくなった」と振り返ったが、それでも逃げ切れると思ったに違いない。
 ところがどっこい。「この前(りんどう賞)は休み明けで出遅れて、あの馬(エイムアットビップ)に負けたが、コンマ3秒差。直線が長い外回りになれば逆転できる自信はあったよ」とは橋口師だ。
 10年前の阪神3歳牝馬S(現阪神JF)2着キュンティアの娘がオディール。母が獲れなかったクラシック制覇を目指して、いよいよ次は桜と同じ舞台、仁川の1マイルに立つ。

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