井ノ原快彦と有働由美子アナウンサー(当時)の黄金コンビからバトンタッチし、博多華丸・大吉と近江友里恵アナウンサーの“新生あさイチ”が始まって3カ月。いまだに井ノ原、有働コンビを惜しむ声も多く聞かれているが、今回は『あさイチ』のメイン視聴者層である主婦層を敵に回す事態になっている。
今回騒動となっているのは、9日に番組内で紹介された「プチ別居」というワードだ。言葉の定義を「夫婦間の不満を解消するために妻が1日から1週間、家を出ること」と説明していたが、実際に紹介されたモデルケースは普段、家庭内で家事、育児に励んでいる主婦が、夫の仕事が休みの土曜日に飲み会に出かけ一泊するというもの。『あさイチ』で密着した女性は「飲みに行くのは8年ぶり」だったそう。ママ友と飲み会を楽しみ、ホテルで1泊してから帰宅していた。
主婦のこの行動を『あさイチ』は「家事をしている側が短い時間離れることで夫婦関係をリフレッシュできる」と紹介。ゲスト出演していた坂下千里子、生田智子は絶賛していたものの、視聴者は不信感を募らせた。ネット上には、「夜飲みに行くことのどこがプチ別居?しかも家出とか言われる筋合いはない。モヤっとした」「奥さんが1日家開けるくらいで別居ならそんなこと言われてたら、日本の奥様方はどこにも行けなくなる」「夫は子育てしなくても働いてさえいれば飲み会もOKなのに、妻は毎日家事こなして当然。飲み会に行けばプチ別居って言われるこの差は何だ?」などと批判する声が寄せられていた。
一方では、「“主婦飲み会”って言葉にして、それが広がれば主婦側も楽になるんじゃない?」「お互いの不満が溜まったら一時的に離れるのは、確かに悪いことではない」と擁護する声もあり、ネット上では今も議論が続いている。
番組側が言うには「妻が夫の顔色をうかがい、外出を切り出す」のが前提となっている“プチ別居”。これを「封建的」と考える意見も多々あり『あさイチ』が炎上する事態となっている。「イノッチと有働さんだったらこういう特集あっても的確にフォローしてくれたのに」「ふたりだったら『これプチ別居って名前じゃない』って指摘してくれたんじゃない?」などと、前司会者を懐かしむ声も少なくなかった。