まず大前提として、AV女優には「単体女優」「企画単体女優」「企画女優」の3つの種類がある。「単体女優」とはメーカーと3〜5本で専属契約して出演する女優。「企画単体女優」はメーカーと専属契約を結ばないで出演する女優。そして「企画女優」とは1回限りや、その他大勢の女優たちのこと。「業界全体で単体女優が20人程度、企画単体女優が200人程度、企画女優は無数にいるため把握することはできません」(AV業界関係者)。
気になる彼女たちの出演料だが「単体女優」で100万円以上、「企画単体女優」は50万円程度、「企画女優」は15万以下とのこと。ただし、この出演料はメーカーが女優の所属する事務所に支払う金額で、ここから事務所が中間マージンを取る。その残りを女優が手にすることができるという。
1本あたりの金額だけ見ると、「単体女優」が一番儲けていそうだが、実際はそうではない。「単体女優はメーカーと専属契約のため、ひと月で1本しか出演できません。しかし、専属契約のない企画単体女優なら月に何本主演しようと本人のやる気次第。ここが一番儲けているでしょうね」(AV業界関係者)。「単体女優」として華やかにメーカーに宣伝してもらうよりも、儲けをとって、あえて「企画単体女優」のポジションにいる女優も多いという。
ただ、AV業界は不景気の影響やインターネットで簡単に動画が見れるようになったことで決して景気はよくない。「数年前は、テレビでも活躍するような単体女優には1本で800万払っていた時期もあったようですが、今は出演料も切り詰められていますね」(AV業界関係者)。
厳しい重労働の対価として、この出演料を見た時、「儲かる」と感じるか、それとも「厳しい」と感じるか、人によって判断は分かれるところだろう。(E)
※写真はAV女優70名のスーパーユニット「BRW108」のデビューイベント