search
とじる
トップ > 芸能ネタ > 「おっさんずラブ」旋風で二匹目のドジョウ狙い? “男同士の恋”実写化が連発

「おっさんずラブ」旋風で二匹目のドジョウ狙い? “男同士の恋”実写化が連発

pic pic

田中圭

 12日、関ジャニ∞の大倉忠義が、水城せとなの漫画が原作の映画「窮鼠(きゅうそ)はチーズの夢を見る」の主演を務めることが明らかになった。また“男同士の恋”の相手役として成田凌の出演も発表された。

 優柔不断な性格が災いして不倫を繰り返してきた広告代理店勤務の大伴恭一(大倉)の前に、妻から派遣された浮気調査員として今ケ瀬渉(成田)が現れる。今ケ瀬は、大伴の大学時代の後輩で、2人は7年ぶりの再会だった。今ケ瀬は、大伴に不倫を隠す代わりに「カラダと引き換え」という条件を突きつける。最初は拒絶していた大伴だったが、7年間思い続けてきたという今ケ瀬に乗せられ、彼と過ごす時間が心地よくなっていく…というストーリー。2020年に公開予定だ。

 大人の切ない恋愛模様が描かれたBL(ボーイズ・ラブ)作品で、ファンから絶大な支持を集めている。

 2018年4月クールに放送され、ブームを巻き起こした田中圭主演の連続ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)に続け、と言わんばかりにその後、続々とテレビや映画でBLを描いた作品が増えている。

 まずは、西島秀俊と内野聖陽の主演で、よしながふみの漫画「きのう何食べた?」が4月クールで連続ドラマ化(テレビ東京系)。腐女子(BLファンの女性)なら知らない人はいないと言われるほどの人気作品だけに放送前から注目度は高い。公開された西島らのビジュアルはネットでも好評で「再現度が高い」「楽しみすぎる」との声が。さらに、原作者のよしながも「『実写なんだし、何もこんなに似せなくても……』と思うぐらい、そっくりです! 本当にびっくりしました! すっごく楽しみです!」と興奮した様子でコメントを寄せている。

 また、2月現在放映中のドラマ「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)でも松田翔太演じる留守堂と千葉雄大演じる足立の恋(?)がネットで反響を呼んでいる。「松田翔太と並ぶと千葉雄大が一気に女子になる不思議」「これは見守らなければいけない予感(笑)」と楽しみにしている視聴者がいる一方で「狙った感が複雑」など、“男同士の恋”を手放しには歓迎していない視聴者もいるようだ。

 実は、「おっさんずラブ」ブームで「BLバブル」に入ったかと思いきや、2018年以前からBL漫画や小説は実写映画化されていた。

 ごとうしのぶ原作のBL小説「タクミくんシリーズ」(角川ルビー文庫)を実写化した映画シリーズは2007年に1作目が劇場公開され、その後、2011年公開の第5作目(2012年は再編集版が劇場公開)まで製作されている。「愛の言霊」(フロンティアワークス)は紺野けい子によるBL漫画作品。2007年に実写映画化され、2010年に続編の「愛の言霊 〜世界の果てまで〜』が作られた。「どうしても触れたくない」(大洋図書)はヨネダコウによるBL漫画作品で、2014年に実写映画化されている。「セブンデイズ」(大洋図書)は、宝井理人によるBL漫画作品。こちらは2015年に実写映画化された。

 どの作品もBLファンから絶大な人気を誇る作品である。

 とはいえ、上記の映画作品の主役として起用されているのは新進気鋭の若手俳優たちばかりだった。それが「おっさんずラブ」旋風を契機に様相が変わり始めている。「窮鼠はチーズの夢を見る」では、ジャニーズアイドルが主役に抜擢され、ドラマでも有名俳優らが“男同士の恋”を演じるようになった。時代は変わるものである。

 ただ、懸念点もある。BL作品が映画や地上波ドラマでメジャーになると、BLに抵抗のある視聴者がどう感じるのか。

 「おっさんずラブ」はオリジナル脚本であり、プロデューサーの「純愛ドラマを作りたい」という思いから男女の枠を超えた恋がテーマだったので、一般の視聴者に受け入れられた部分が大きい。

 生粋のBL作品を原作に、一般視聴者に受け入れられるものが出来上がるのか。制作陣の手腕に期待したい。

関連記事


芸能ネタ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

芸能ネタ→

もっと見る→

注目タグ